新規再エネ電力の供給先を募集、直接契約でゼロカーボン推進支援 長野県企業局
長野県企業局は、令和7年7月に運転開始予定の県営水力発電所「越百(こすも)のしずく発電所」(長野県飯島町)の電力の供給先について、再生可能エネルギー(再エネ)を必要とする企業などを対象に公募型プロポーザル方式での募集を始めた。 事業活動の使用電力を100%再エネで賄うことを目指す国際的な取り組みにおいて、運転開始から15年以内の新しい水力発電所で生まれる電力は「追加性電源」という環境価値を持つ。同局は、これを必要とする企業などと直接契約することで、2050年二酸化炭素排出実質ゼロ(2050ゼロカーボン)に向けた取り組みの支援と売電収益の確保を図ることにした。同局によると、地方公営企業が追加性電源を直接契約で売電する取り組みは全国初という。 同発電所の発電能力は、最大出力1500キロワット、年間発電電力量は約550万キロワット時。一般家庭約1500世帯分に相当し、中規模の工場に必要な電力を供給できる能力。 同局は「追加性電源の電力供給のモデルを構築することで、ゼロカーボンの推進に寄与していきたい」としている。