俳優からシンガーソングライターへ 大阪駅前路上から再スタート 阪本奨悟
初の全国リリースされるミニアルバム「Fly」は、単身で音楽活動を始めてから今までのさまざまな葛藤や心の叫びをまっすぐな気持ちと歌声で表現している。 「たった一人で始めてうまくいかないかったこと、不安だったこと、それでもやっぱり自分を信じてやっていきたいという決意など、今までの自分をあらためてここで表現できたのが『Fly』でした」 気持ちを奮い立たせ、音楽に対する強い気持ちを表したいと思う一方、うまくいかないもどかしい気持ち、憧れからかけ離れているのではないかという不安な気持ちもストレートに伝えている。 現在はシンガーソングライターとして音楽の仕事を主軸に、今でも大好きだとう俳優業もこなす。最近では月9ドラマ「ラヴソング」に出演した。 「表現するっていうことがもともと大好き。歌と役者どちらも真剣に取り組んでいきたいです。両方本気でできるエンターテイナーになることが将来の目標です」
いろいろな人に出会えるショッピングセンターでのライブも順調
そんな阪本を多くの人に知ってもらいたいというプロジェクト「全国阪本化計画」も順調に進んでいるという。日本全国の大型ショッピングセンターやCDショップなどでの閲覧無料のライブ活動だ。 「ライブハウスではおそらく出会うことのできない家族連れの方ですとかお子さん、お年寄りの方に聴いてもらえるのがうれしいし、刺激的。以前、ゲームセンターの前でライブをやらせていただいたとき、ゲームで遊んでいた子どもたちがライブが始まると集まって真剣に聴いてくれたんです。バラードも聴き入ってくれて。まだ有名ではないんですが、自分の歌だけでいろいろな方に振り向いてもらえると思うとすごい達成感が得られますね。鍛えられている感じもしますし。こういうライブ、いつまでも続けていけたらいいなと思います」
常にメロディーを探している。ボイスレコーダーを持ち歩き、ふとメロディーが浮かんだらその都度、吹き込む。今後は「聴いていてキュンとなるような歌」、いわゆるラブソングを作ってみたいという。 「キュンとなる詩が書けるように少女マンガを読んで研究もしています。一番初めに買ったのは『胸が鳴るのは君のせい』という本。今まで、男子っていうことを意識しすぎていたというか、変なプライドがあってなかなか手を付けられなかったんですけど、あえて今、そこに踏み込んでいます。ほかにも日々新しいものを探して、興味を持つようにしています」
一歩ずつ着実に いつかは武道館
6月13日に23回目の誕生日を迎えた。23歳の目標をたずねると、 「まずは一歩ずつ、大きなステージで歌うこと。聴いてくれる人を少しでも増やしていけたらいいなと思います」 ゴールはあえて設定していないというが大きな目標として、1万人クラスの武道館でライブをしたいという。 「まずは1000人集めれば、次は2000人、1万人と、ステップアップする度に次の目標ができてくると思います。一人でも多くの人に自分の音楽をちゃんと届けられるように、一歩ずつ着実に進めていければいいと思います。大きい目標としては、武道館の舞台には憧れますね。絶対に叶えたい夢です」