村上春樹、ウーピー・ゴールドバーグの“歌”の魅力を語る「ウーピーさんの歌は、歌というより…」
◆Jack Lemmon「Try a Little Tenderness」
ミッチャムと同じ時代、主に1950年代~70年代にかけて活躍したベテランの演技派俳優、ジャック・レモンの歌を聴いてください。この人もなにかと器用な人で、ピアノもダンスも上手です。歌もなかなかのものです。ハーバード大学で学んだというインテリでもあります。もっとも在学中から演劇と歌に夢中になっていて、学業成績はあまりぱっとしなかったということですが。 ここではレモンは「Try a Little Tenderness」を心優しく歌います。 ジャック・レモンといえば『お熱いのがお好き』『アパートの鍵貸します』『おかしな二人』と素敵な映画がたくさんあります。基本的にはコメディー俳優なんだけど、シリアスな役もこなせます。コスタ=ガヴラス監督の映画『ミッシング』での、シシー・スペイセクの義理のお父さん役はとても印象的でした。 (TOKYO FM「村上RADIO~歌う映画スターたち~」2024年6月30日(日)放送より)