アーリャ、有馬かな、院田唐音......“令和版ツンデレ”キャラソン、ギャップによる圧倒的可愛さ
アニメやゲームのキャラクターの造形には、“属性”という記号的な分類が多かれ少なかれ存在している。ドジっ子、猫耳、幼馴染などその種類は様々だが、その中でも根強い人気属性の一つとして“ツンデレ”という概念がある。ツンデレという言葉の定義や範囲は人によって異なるため詳細な説明は割愛するが、素直になれず反発してしまう“ツンの状態”と、ふとした瞬間に好意を示す“デレの状態”のギャップから生まれる可愛さは多くの人を虜にさせており、現在に至るまで数多くのツンデレキャラクターが生まれている。 【画像】『ロシデレ』アーリャ役の上坂すみれが歌うEDテーマも話題 今回は“令和版ツンデレキャラを”いくつかピックアップ。キャラの魅力を増幅する彼女たちのキャラソンとともに紹介していこう。 ■アリサ・ミハイロヴナ・九条(CV:上坂すみれ)/「1番輝く星」 クールで真面目な彼女がふとした瞬間に見せる、主人公への“デレ”をまったく隠さないロシア語パートのキュートさ、そしてロシア語が分かる主人公にはその好意がすべてお見通しであるというドジっ子感。ツン→デレというギャップに加え、デレ→ドジっ子という2段構えのギャップによって、アーリャというキャラクターの可愛さがさらに押し上げられている。 そんな彼女の魅力を高めるキャラソンは、アニメのOPテーマでもあるアーリャ(CV:上坂すみれ)が歌う「1番輝く星」だ。ツンデレキャラのキャラソンの歌詞は、隠していた思いを楽曲内で打ち明けるパターンと、ツンデレの二面性を押し出すパターンの2つがよくある形なのだが、今回の楽曲は前者に該当。主人公に対する恋心とも憧れとも取れる純粋な気持ちが、疾走感あふれるメロディに乗せて歌われており、アーリャの愛らしさと凛とした性格が良い具合に混ざり、上坂の透き通るような歌声も相まって、とても魅力的な1曲に仕上がっている。普段はロシア語でしかデレないアーリャが楽曲のなかの日本語を通して素直にデレているのは、ある意味貴重な場面なのかもしれない。 ■有馬かな(CV:潘めぐみ)/「Full moon…!」 自信家だけど卑屈、冷静でドライだが情緒不安定と、かなり面倒くさい性格を有している有馬かな。ただ、主人公のアクアに対する態度がツンデレであるのは多くの人が同意するはずだ。劇中では子役時代にリリースした楽曲となっている「Full moon…!」は、彼女の大人な一面が押し出されたミディアムナンバー。作中では勝ち気で口の悪い姿が描かれている彼女だが、白いワンピースを纏った清楚な姿で登場する作中MVとともに流れたこの曲は、そのギャップも相まって視聴者に大きなインパクトを与えてくれた。 さらに作中アイドルグループ・新生B小町のメンバーとして歌った曲のうち、ポップチューン「STAR☆T☆RAIN」のソロバージョンも彼女の魅力を大いに高めている。特に有馬かなの甘えるような囁き声で繰り出される、ラスサビ前の〈ついてきて!〉というセリフは可愛さ満点。各キャラでニュアンスが異なるこのフレーズを“可愛さ”というものに振り切って表現した彼女の選択も色々と想像を掻き立ててくれるはずだ。清涼感あふれる落ち着いた歌声から王道の愛らしさまで、有馬かなの多彩なギャップを彼女の楽曲で堪能してもらいたい。 ■院田唐音(CV:富田美憂)/「大大大大大好きな君へ♡」 様々なヒロインが登場する本作でのツンデレ担当である院田唐音。名前の由来がツンデレでよくあるセリフ「~じゃな“いんだからね”!」から取られていることもあり、“令和版ツンデレ”と紹介したものの、その成り立ちはかなり古典的なツンデレキャラでもある。 キャラクターソングとしてはアニメのOPテーマ「大大大大大好きな君へ♡」のソロバージョンのみだが、この楽曲は主人公へのあふれんばかりの好きの気持ちを歌った曲のため、デレ成分が99%とかなり高め(残りのツン成分1%は落ちサビ前に登場するセリフパート)。〈はやく 抱きしめてよ〉、〈ちゅっ〉といった甘い歌詞を主人公のために一生懸命に歌っている姿がとても健気で、可愛らしさを維持しながらも表情豊かに展開していく富田美憂の歌声の破壊力も凄まじい。本編ではツッコミにも忙しい彼女のデレ成分を、このソロバージョンでしっかりと摂取してほしい。