仙台育英に報徳学園…V経験校並ぶDゾーンも激戦予想 センバツ
第95回記念選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が10日、大阪市内であり、対戦相手が決まった。 【センバツでの相手は? 組み合わせ抽選会での主将たち】 Dゾーンは昨夏の甲子園で東北勢初制覇を果たした仙台育英を筆頭に、春夏優勝3回の報徳学園など甲子園優勝経験がある強豪校が名を連ねた。激戦が予想される。 仙台育英は高橋煌稀、湯田統真の両右腕と左腕・仁田陽翔がいずれも最速140キロ超の速球を持つ。昨夏と同様に投手層の厚さが際立つ。打線は昨夏から4番に座る斎藤陽を中心に、つなぐ意識で得点を狙う。対する慶応は3割9分3厘と高いチーム打率をマークし、切れ目のない打線で応戦する。主砲の加藤右悟に好機で回したい。 報徳学園と健大高崎は機動力に優れたチーム同士の対決。強肩強打で「世代ナンバーワン捕手」の呼び声が高い堀柊那を擁する報徳学園が優位か。昨秋の公式戦で5本塁打を放った4番・石野蓮授のスイングにも注目だ。健大高崎は打力にやや不安が残るだけに、キレのある直球とスライダーで勝負するエース右腕・小玉湧斗の出来が鍵を握る。 センバツ出場回数最多の龍谷大平安は、投打のバランスが取れたチーム。サイドから多彩な変化球を繰り出す右腕・桑江駿成は、昨秋の公式戦で4試合で完封するなどスタミナにも自信がある。高いミート力が持ち味の山口翔梧は打率6割を超える。対する長崎日大は30年ぶりのセンバツ勝利を目指す。広田樹大と西尾海純の両右腕を軸に接戦に持ち込みたい。 1回戦で鳥取城北と顔を合わせる東邦は強力な投手陣を擁する。エースの宮国凌空は最速149キロの直球に加え、多彩な変化球を操る。マウンド度胸抜群の岡本昇磨や長身右腕の山北一颯が控えるのも心強い。鳥取城北はフォークを武器とする右腕・新庄空が最少失点に抑え、長打力のある4番・石黒尚にチャンスでつなぎたい。この勝者と対戦するのは高松商。188センチの長身左腕・大室亮満を中心に守り勝つ野球を身上とする。8強入りした昨夏の甲子園を経験した選手が多く残るのも好材料だ。【下河辺果歩】 <Dゾーン> 【第2日】 東邦―鳥取城北(9時) 【第4日】 龍谷大平安―長崎日大(11時半) 仙台育英―慶応(14時) 【第6日】 健大高崎―報徳学園(9時) 【第7日】 東邦と鳥取城北の勝者―高松商(11時半) ※カッコ内の時間は試合開始予定時刻