能登半島を周回する国道249号 地震で地すべりなどした地区の海側に“う回路”の整備を検討
能登半島地震で大規模な土砂崩れなどが発生し、通行ができなくなっている沿岸部の国道249号について、国の復旧検討委員会は隆起した海岸を活用して新たな道路を整備する考えを示しました。 【写真を見る】能登半島を周回する国道249号 地震で地すべりなどした地区の海側に“う回路”の整備を検討 ■国道249号 海側に新たなう回路を整備 能登半島を周回する国道249号は、地震による大規模な地滑りなどで231か所が被災しています。 このうち、土砂崩れで通行止めとなっている輪島市の千枚田地区について、委員会では隆起した海岸を活用して現在よりも海側に新たなう回路を整備する方針を固めました。 また、同じく多くの地滑りが発生した大川浜地区と逢坂トンネル付近でも海岸の隆起を活用し、盛り土と仮桟橋で道路の復旧を進めることが技術的に可能かどうか検討しているということです。 それぞれ緊急車両や工事車両が通る4メートル幅が確保できるよう道路の構造などについても今後、検討が進められます。 一方、能越自動車道は、盛り土の大規模な崩落が連続して発生した区間では、現在のルートで復旧することが適切かを含め検討して今後、復旧計画をまとめることにしています。
北陸放送