夢中になれるものみつけて! 藤井聡太竜王・名人の歩みが絵本に
将棋の棋士で愛知県瀬戸市出身の藤井聡太竜王・名人の歩みを紹介した絵本「ぼくは将棋で世界をえがく 藤井聡太ものがたり」が、世界文化社(東京)から出版された。 【写真】絵本「ぼくは将棋で世界をえがく 藤井聡太ものがたり」の一場面=世界文化社提供 藤井竜王・名人本人からの話をもとに、棋士を目指したきっかけから、最年少14歳2カ月でのプロ入り、史上初の8冠達成など、数々の快挙を成し遂げるまでのエピソードが描かれている。 藤井竜王・名人へのインタビューや原寸大の手の写真も添えられている。売り上げの一部を社会貢献事業に寄付する。 世界文化社によると、発売前から反響が大きく、絵本では異例ともいえる重版が決定したという。 巻末には藤井竜王・名人から寄せられたメッセージも。2日かけて勝負をする対局もあることや、「どうしてそんなに長い時間、ずっと考えていられるの?」と聞かれることもあることに触れ、「ただ夢中になっているうちに時間がたってしまうのです。面白くて考えているうちに集中力が高まっていくのだとおもいます」と藤井竜王・名人。「やっぱりなにか夢中になれることを見つけることが集中するための一番の近道なのだとおもいます。みなさんにとって夢中になれるものを見つけてくださいね」とつづっている。 絵本はA4変型判、32ページ。税込み1760円。文は山本省三さん、絵は山田花菜さんが担当している。(松永佳伸)
朝日新聞社