山口敏太郎氏プロデュースの〝最恐〟怪談師決定戦「怪談王 2024決勝大会」優勝者決定
オカルト評論家・山口敏太郎氏がプロデュースする〝最恐〟怪談師決定戦「怪談王 2024決勝大会」が先日、東京・浅草の木馬亭で行われた。怪談師の線六本が優勝した。 今回で10回目となる記念すべき大会。過去4回優勝し殿堂入りしたお笑いコンビ「シンデレラエキスプレス」渡辺裕薫と、第2回大会優勝の怪談師・志月かなでが司会を務めた。 創作を排除し、実話、実体験に基づいた〝実話怪談〟というルール。怪談師・ファンキー中村ら5人の審査員が話の構成、パフォーマンス、間合い、声色、雰囲気、リアリティー、怖さの審査項目に基づいて採点した。各地方予選を勝ち抜いてきた8人の語り部たちがトーナメントバトル形式で怖さを競った。 怪談師・線六本、映画監督・近藤啓二、怪談師・レムリアmana、僧侶・結、お笑い芸人・宮崎げんき、怪談師・眼鏡おじいちゃん、ユーチューブチャンネル「心霊屋ドットコム」管理人の藤井正之、作家の竹内義和(第9回大会優勝)が争った。 優勝した線六本は「本当に楽しかったです。用意したお話を全部披露できたのは、本当にうれしかったです。幸せな一日でした」と喜んだ。決勝戦では、スナックの〝見えるママ〟というありがちな導入ながら、驚がくの展開とどんでん返しがある実話怪談「そばにいたい」を披露した。 準優勝したレムリアmanaは「怪談師というのは、孤独なけいこを続けて、こうした舞台に上がる身です。皆さまの前で仲間と一緒に怪談を披露できたことがありがたいです」と話した。決勝戦では、古老のマタギから聞いた70年前の山の怪異「山の女」を話した。 大会を総評して山口氏は「今はユーチューブなどがあり、誰でも怪談を語ることができる時代です。それだけに層は広がりましたが、投げっぱなしの話や雑な話も多くなった時代です。語りというのは本当に難しいですからだ。ここにいる怪談師たちはまさに本物です」と語った。
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