自閉症の兄とその弟の6日間の旅を描くロード・ムービー『レインマン』

「BS10スターチャンネル」でアカデミー賞作品賞、ベルリン国際映画祭金熊賞に輝いた名作『レインマン』(89)の“機内上映版”をテレビ初放送することが決定。また、『ウエスト・サイド物語』(61)の水曜ロードショー追録ノーカット版など、全5作の超激レア吹替版を1月1日(祝・月)～1月5日(金)20:00～に5日連続放送、1月13日(土)～1月14日(日)13:00ごろ～2日連続放送する。 ニューヨークのスラム街を舞台に、対立する2つの勢力の抗争と悲劇を描く『ウエスト・サイド物語』 バリー・レヴィンソン監督の確かな演出のもと、ダスティン・ホフマンとトム・クルーズが共演した『レインマン』。 圧巻なのは、自閉症の兄に扮したホフマンの演技だ。真に迫る役作りで2度目のアカデミー主演男優賞を受賞した。財産狙いで兄に近づく弟を演じたクルーズも印象的で、ホフマンとは対照的な受けの芝居で作品を支えている。機内上映版は、民間旅客機内で上映された貴重な吹替版となる。 機内上映版ではクルーズを井上和彦が、1994年のお正月にTBSで放送された「新春特別ロードショー版(ノーカット)」では山寺宏一が吹き替えを担当。ソフト版(野沢那智、堀秀行)も同月放送したが、このたび全3バージョンをコンプリート放送する。 また、お正月にぴったりの名作ミュージカル『ウエスト・サイド物語』は、1990年の水曜ロードショー版に追録したノーカット版が放送。ロマンティック・コメディ『愛しのロクサーヌ』(87)はソフト未収録の地上波吹替版が放送されるほか、拡大枠で放送された約147分の『ディア・ハンター』(79)、ソフト未収録の『コピーキャット』(96)の地上波放送版も楽しむことができる。なお、Amazon Prime Videoチャンネル上の動画配信サービス「スターチャンネルEX」でも本特集作品 (『愛しのロクサーヌ』を除く)を1月より順次配信スタートする。 テレビ初放送となる『レインマン』機内上映版を含む、超激レアな吹替版で新春を楽しく迎えたい！ 文/山崎伸子