亜脱臼後に諦めかけたWS出場継続 大谷翔平が米局で明かした“世界一”の舞台裏「怪我をした直後はもう無理かなと思った」
一度はプレーを諦めかけた。それでも大谷翔平はふたたび立ち上がり、世界の頂に立った。 【動画】アクシデントで苦悶…大谷翔平が顔をしかめた走塁シーン 現地時間10月30日に敵地で行われたヤンキースとのワールドシリーズ第5戦でドジャースは7-6と逆転勝利。東西名門対決を制して4年ぶり8度目のワールドシリーズ制覇を達成した。 この世界一にあって小さくない存在感を発揮したのは大谷だ。ワールドシリーズでは開幕から不調に陥って打率.105、0本塁打と成績が低迷。さらに第2戦では二盗を試みた際に左肩を亜脱臼し、満足にバットが振れなくなった。だが、それでも出場を続けた彼の存在は間違いなくチームの結束を固め、戴冠を手繰り寄せるものではあった。 通常、亜脱臼は回復までに最低でも1週間を要するとされている。それだけに大谷の出場継続は小さくない衝撃を与えたわけだが、その決断の舞台裏を本人が語っている。 シャンパンファイトを終えた直後に米スポーツ専門局『FOX Sports』の中継番組にゲスト出演した大谷は、第一声で「勝てて本当に光栄に思う」とコメント。ワールドシリーズ制覇の喜びを素直に表現。そして、ゲスト解説を務めた元ヤンキースの主将であるデレク・ジーターから「あの怪我をしてからプレーするという決断をしたのは責任感からか」と問われ、率直な胸の内を口にした。 「肩を怪我した直後は(ワールドシリーズ出場は)もう無理かなと思った。でも、その後の処置を含めて、チームが必要だと言ってくれたことが僕にとっては一番嬉しかった。やっぱり、(チームが)ここで最後までプレーしたいという気持ちにさせてくれたのは大きかった」 ヤンキースの伝説的なレジェンドから飛んだ「責任」を聞く問いに言葉を選びながら答えた大谷。諦めかけたというのは意外であったが、真っ先にチームへの感謝を口にしたところも含めて流石の対応であった。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]