小学生からの夢叶えた24歳競輪選手 きっかけは親戚のレーサー「早く一緒のレースを走りたい」
松戸競輪場のモーニング競輪「第11回ニコ生チャリチャンC(F2)」が23日に2日目を迎える。2日目の準決勝5Rを走る阿部俊(24歳・静岡=125期)に話を聞いた。 阿部が選手を志したキッカケに『親戚の競輪選手を小さい頃に見て、小学生の頃から競輪選手になるのが夢だった』というのを目にした。詳しく聞いてみると「親戚は岐阜の土岐幹多さんです。父の実家が岐阜にあったので、夏休みには毎年行っていたんです。小さいときからよくレースは見ていたし、競輪選手を志すようになりました。よく『幹多君、幹多君』って子どもの頃からのクセで言ってしまうけど、選手になってからは幹多さんって呼ぶようにしています(苦笑)。幹多さんはS級での優勝もあるし、身近な存在にいるのは心強い。(地区は違うけど)早く幹多さんと同じ開催になりたいし、自分が1・2班に上がって一緒のレースを走りたい」と目を輝かせながら離していたのが印象的。 今は静岡で渡邉雅也、長田龍拳、仁藤秀などとの街道練習のグループで一緒に練習しているようで「長田君と雅也君は高校の同級生で仁藤さんは同じ高校の先輩。みんなS級の経験があるし、練習していても脚の差を感じる。自分はまだ脚がないけど、練習環境もいいし、親戚の幹多さんもいる。環境は凄くいいと思うし、少しずつ頑張っていきたい」と闘志に燃えていた。 デビューをしてからは2度の落車と他の同期と比べて走っている本数は少ないが、ダッシュのよさが光る選手。まだまだ選手人生は始まったばかりだし、1日1日が成長の時期。コツコツと力を付けていってもらいたい。 準決勝は予選同様に地元の會田正一を連れてのレース。再度ワンツーを決めてもらいたい。(アオケイ・宮本記者)