2023年の記録的猛暑の影響を受けた陸奥湾ホタテについてです。7月から10月にかけての水深15メートルの海水温の変化を表したグラフです。真ん中の点線が20℃のライン。そして黒色の線が平年値、水色の線が2023年の数値です。 2024年の線を重ねてみると…。 海水温は全体的に2023年よりは低いものの、平年よりは高いことが分かります。さらに20℃以上の高水温が続く期間が平年より長いことも分かります。 この高水温の期間が、記録的猛暑だった2023年並みに長期化していて、今後の作業に影響が出る見込みです。 こうした状況の中、今後も安定したホタテ養殖を維持するため、11月に生育状況を確認する実態調査が行われます。 10月16日には、漁業者などを対象に実態調査の計画について説明がありました。実態調査は、陸奥湾ホタテの適正な養殖を推進するため、11月5日から8日まで陸奥湾内10の漁協を対象に行われます。 【水産総合研究所　吉田達所長】 「高水温の時は、人それぞれ養殖の管理方法が違うので、そのあたりを十分聞き取りして、それを来年以降の養殖管理に役立てていくのが非常に重要だと考えています」 青森県漁連によりますと、2024年4月から9月までの陸奥湾ホタテの水揚げ量は2万9000トンで、前の年よりも2万2000トン減少しています。