昭和30年代にiPhoneのCMが放送されていたら… クオリティー高すぎな"もしもCM"動画が話題に
昭和30年代にiPhoneのCMが放送されていたら… そんなもしもを実現した動画がSNS上で大きな注目を集めている。 【写真】昭和世代にはなつかしさを感じされるCM 件の動画を紹介したのは映像作家、アニメーション研究家のかねひさ和哉さん(@kane_hisa)。 日本が戦争の惨禍から立ち直りつつあったあの時代を彷彿する懐かしい絵柄のアニメーションと 「フォーン フォーン アイフォーン りんごのマークの アイフォーン」 というザ・昭和なキャッチーさのBGM、そして国営放送アナウンサー風の 「アメリカ生まれの小型電話アイフォーン 小さい体で力持ち 電話と手帳が一緒になってもかなわない大変便利な電話です…」 というナレーション。 なにからなにまで昭和30年代風にこだわったこの動画に、SNSユーザー達からは 「現行のAppleのCMよりこっちの方が断然いいと思います」 「センスが大爆発してる!!!!!!🥹💕 これ流れたら料理してても絶対テレビ見ちゃうくらい目と耳が惹きつけられる!! 天才!!!」 「これ見せたら祖母が懐かしいと言っていました」 「懐かしいな アイフォーンが日本に上陸した時のじゃん」 など数々の驚きの声、称賛の声が寄せられている。 かねひささんにお話を聞いた。 ーーこの設定で動画を制作されようと思った経緯をお聞かせください。 かねひさ:2021年にも「iPhoneが1960年代に発売されていたら」という設定でCM風の映像を制作しており、大きな反響をいただいていたのですが、映像表現や考証面で満足のいかない部分が多くあり、2年越しのリメイク版を作ろうと思い立ったのが今回の動画制作の経緯となります。 まずコマーシャルソング風の楽曲を新たに自分で作曲し、そのコマーシャルソングに同期したアニメーション映像を作るという段取りにて制作いたしました。 ーー制作にあたりこだわられたこと、ご苦労されたことなどお聞かせください。 かねひさ:前回制作したリメイク前の映像において最大の反省点だった「考証の甘さ(再現度の低さ)」を改善するため、アニメーションのタイミングや演出の様式、楽曲のリズムやメロディーに至るまでいかに「当時らしさ」を出すことができるかという部分に注力いたしました。 特にCMソング風BGMについては印象的なフレーズやキャッチーな展開、アウトロのコード進行などできる限り時代感を演出できるようこだわったつもりです。 「iPhone」の昭和30年代風CMソングを作ってみました。(作詞・作曲:かねひさ和哉、歌:謡子/NEUTRINO) pic.twitter.com/XhUDPNaSXS ― かねひさ和哉 (@kane_hisa) January 5, 2024 ーー仕上がりへのご感想をお聞かせください。 かねひさ:前回の動画に反響をいただいた後も2年ほど映像制作を続けてきたのですが、その2年間の取り組みの成果もあって映像の質は向上させることができたように思います。 またCMソングについても満足のいく仕上がりとなった一方で、DTMによる打ち込み音源であるために当時主流だったビッグバンドによる生演奏の雰囲気を出すことはできず、今後の課題となりました。 ーー投稿の反響へのご感想をお聞かせください。 かねひさ:リメイク作であるため反響は期待できないと投稿前は感じていたのですが、投稿後は前回の動画を超える大きな反響をいただき、驚き半分嬉しさ半分……という気持ちです。 楽曲のキャッチーさや台詞回しの時代感、アニメーションの当時らしいスタイルには特に好反応をいただき、とても嬉しく思いました。 ◇ ◇ 2001年生まれとまだお若いが、幼少期から日本のテレビアニメやアメリカの短編カートゥーンを愛好し、以来1930~50年代の商業アニメーションを中心に、古典映画や20世紀の大衆文化に関心を寄せているというかねひささん。今後の創作活動にもぜひ期待したいものだ。 (よろず~ニュース特約・中将タカノリ)
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