佐賀市東与賀町の児童3人負傷事故、禁錮1年求刑 コロナ感染時に運転 佐賀地裁公判で検察側
佐賀市東与賀町で昨年5月、歩道に乗用車が突っ込んで下校中の児童3人がけがをした事故で、自動車運転処罰法違反(過失致傷)の罪に問われた会社役員の男性被告(72)=佐賀市=の公判が22日、佐賀地裁(松村一成裁判官)であった。検察側は禁錮1年を求刑、弁護側は執行猶予付きの判決を求めて結審した。判決は5月8日。 検察側は論告で、被告が当時、病院で新型コロナウイルスへの感染が確認されて「発熱や倦怠(けんたい)感があるのに運転した」と指摘した。車のドライブレコーダーに蛇行運転の様子などが記録されていたことも示した。 起訴状によると、昨年5月12日午後4時ごろ、体調不良で運転を差し控えるべき注意義務を怠って病院から乗用車を運転し、走行中に意識障害で運転が困難な状態に陥って、歩道の女子児童3人をはねて加療3日から約1週間のけがを負わせたとしている。佐賀地検は昨年11月、在宅起訴した。