“現職と旧統一教会”が争点の1つに…碧南市長選で新人女性候補が現職に約5千票差の圧勝「説明欲しかった」
21日に行われた、愛知県の碧南市長選挙では、新人の小池友妃子さんが初当選を果たしました。今回の選挙戦は、現職の「旧統一教会との関係」が争点の一つとなる異例の展開でした。 【動画で見る】“現職と旧統一教会”が争点の1つに…碧南市長選で新人女性候補が現職に約5千票差の圧勝「説明欲しかった」 当選した小池友妃子さん: 「本当は何なのかがみんな知りたかったんですよ、ずっと。きちっとやっぱり説明をしてほしかったなと、リーダーであれば」
今回の碧南市長選には小池さんのほか、現職の禰宜田政信さん(72)など3人が立候補し、争点の一つになったのが、禰宜田さんの旧統一教会との関係でした。
禰宜田さんはこれまで、旧統一教会の関連団体主催のイベント「ピースロード」への参加するなど、親密な関係が疑われていました。
Q.現時点では関係を絶つといえない? 禰宜田政信さん(2022年9月): 「法の下における平等なので、法でちゃんと決めてくれれば一切絶ちますよ。そうじゃないのに自分の考えだけでやるのは、平等という立場からすると一種の人権侵害じゃないかな」
旧統一教会との関係について説明不足と指摘を受ける中、5期目を目指し出馬した禰宜田さんに対して、小池さんら対立候補からは…。 小池友妃子さん: 「市民に対してどう責任をとっていくのかというなかで、私はリーダーとしてはふさわしくないのではないかなと思います」 鈴木良和さん: 「“旧統一教会の市・碧南市”というレッテルが貼られてしまいます」 これに対して禰宜田さんは…。 禰宜田政信さん: 「市民の皆さまが心配されておりますので、今は一切お付き合いをしておりません。今後は差し控える状態を続けていきたい」
そして21日、選挙戦で学校給食の無償化など子育て政策を中心に訴えた小池さんが、禰宜田さんへの批判票も取り込み当選。禰宜田さんに約5000票差をつけた圧勝でした。 愛知県内で自治体のトップに女性が就くのは、長久手市の佐藤有美市長に続いて2人目です。
小池友妃子さん: 「女性の首長として、しなやかにきめ細やかに市民の人たちと触れ合い、行政を進めていくことができてくるといいなと思います」 女性市長の誕生に、市民からも期待が寄せられています。
60代女性: 「初めての女性の市長さんになったんですけど、やっぱり期待するところは大きいので、今までのやり方を変えていってほしいというのはあります」 50代男性: 「男社会がまん延しているじゃないですか、どこでも。女性の方が、息子も女性でよかったって言ってました」 異例の選挙戦を制して、女性として県内で2人目の自治体トップとなった小池さん。市政刷新を願う市民の期待に応えることはできるのでしょうか。