継続か 刷新か 栃木県知事選挙が告示 6期目目指す現職と新人の一騎打ち 11月17日投開票
とちぎテレビ
県政の継続か、それとも刷新か。任期満了に伴う栃木県知事選挙が31日告示され、6期目を目指す現職と新人の一騎打ちの戦いに突入しました。立候補したのは届け出順に、自民党と公明党の推薦を受ける現職の福田富一候補・71歳と共産党が推薦し社民党が支持する新人の針川佐久眞候補・74歳の2人です。 【福田 富一候補(71)無・新 自民・公明推薦】 6期目を目指す福田候補は午前8時に宇都宮市の二荒山神社で必勝祈願に臨みました。県政史上最多となる6選を目指す福田候補の陣営には船田元衆議院議員など県内選出の国会議員や自民系の県議会議員などが集結し、「情熱があり、ふるさとを思うリーダーとして次の任期も活躍してもらいたい」と気勢を上げました。 また、午前10時からは生まれ育った日光市木和田島の神社を参拝した後、長く支援する同級生や地域の人たちを前に第一声を上げました。福田候補は今回、「未来への投資」をキャッチフレーズに、少子化対策の一環として「人口未来会議」の設置や給食費の無償化、女性や若者の活躍推進、LRTの西側延伸への支援などを公約に掲げています。 さらに、午後6時からは宇都宮市馬場通りで出陣式が行われました。福田候補は「文化と知の拠点構想は、美術館・図書館・文書館について、コンセーレも見てきた、県庁前の空地も見ました、それ以外の候補地も見ましたが、最もふさわしいところは体育館跡地ですと。さまざまな今後10年、20年の仕組みをこの4~5年の間に築いて、絵を書き続けてまいりたい」と支持を呼びかけました。 【針川 佐久眞候補(74)無・新 共産推薦】 政治団体「みんなで県民の知事をつくる会」が擁立した新人の針川候補は、およそ3週間前、出馬を表明しました。 市民団体「平和・民主・革新の日本をめざす栃木の会」の事務局長を務めていて、31日は共産党の塩川鉄也衆議院議員などが駆けつけ「多選で県民の意見が反映されていない」などと現在の県政を批判しました。 針川氏は午前10時から東武宇都宮駅前で第一声を上げ、県教育委員会が、那須と栃木2つの特別支援学校の寄宿舎を廃止する方針を打ち出していることや物価の高騰に対して県独自の施策がほとんどないことなどを指摘。「県民に冷たい県政だ」と訴えました。 そのほか、LRTの西側延伸について住民投票の実施を求めることや県が進める「文化と知」の拠点構想の見直し、18歳までの医療費の無料化などを呼びかけます。針川候補は街頭で「公共事業のあり方を見直し、9千400億円の予算を使って、県民のための財源と県民の為の暮らしを守る活動を強めていきたいと思っている。新しい栃木を針川佐久眞と一緒に作りましょう。手を貸していただきたいと思っています」とアピールしました。 知事選挙は宇都宮市長選挙と同じ11月17日に投開票されます。
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