総踊りで夜の城下町を盛り上げる出演者＝北國新聞会館前

　　●城下町に熱気届ける 　市中心部で金沢ゆめ街道が開幕した10日、歩行者天国ではYOSAKOIソーラン日本海百万石会場（同実行委、北國新聞社主催）が繰り広げられ、4道県21チームの1千人が舞い踊った。能登半島地震で被災した出演者も晴れやかな表情を見せ、最後は総踊りで夜の城下町に熱気を届けた。 【写真】能登の復興を願って中心街を練った能登町宇出津のキリコ。来場者は鎮魂の祈りを込めた台湾ランタンを持ち寄った=金沢市の尾山神社前交差点 　むさし、上堤町、北國新聞会館前の3会場で「The日本海＆北國新聞」「北海道大学〝縁〟」「KITA舞人」などが和傘や扇、旗を手に演舞した。午後9時ごろからの総踊りでは北國新聞会館前に出演者が集結し、にぎやかに初日を締めくくった。 　宝達志水町が拠点の「KITA舞人」はメンバーの多くが奥能登に帰省中に被災し、練習は2月末まで休止。遅れを取り戻そうと、7月下旬から週6回の練習を課してきた。黒崎晶子代表は「心を一つに演舞できた。沿道の声援がすごく、またここから頑張ろうと思えた」と笑顔を見せた。 　YOSAKOIソーラン日本海ジュニア大会（北國新聞社主催）も金沢エムザで8チームが出場して開かれ、大賞にKITA舞人Jr（宝達志水）、準大賞に粟津子すえべ花吹雪（小松）とThe日本海小波（金沢）が選ばれた。日本海百万石会場は最終日の11日、北國新聞赤羽ホールを主会場にステージ審査が行われる。