【山形】米沢工業高校の生徒が小学校で「防災出前授業」 命を守るため災害への備え伝える 川西町
さくらんぼテレビ
米沢工業高校の生徒が、子どもたちに災害への備えについて考えてもらおうと、川西町の小学校で出前授業を行った。 米沢工業高校は、地域の子どもたちに防災意識を高めてもらおうと、毎年、生徒たちが出前授業を行っている。 17日、7人の3年生が川西町の小松小学校を訪れ、5年生に授業を行った。 この小松地区では、2022年8月の記録的な大雨で、地区内の農業用ため池「鏡沼」が決壊し、下流で大きな被害があった。 高校生たちは決壊した理由について、「一気に降った雨に排水路が耐えられなかった」ことや、鏡沼ができたころと比べ周辺の舗装整備が進んだことで「多くの水が地面に染み込まず、鏡沼に流れ込んだことが考えられる」と、わかりやすく説明した。 (5年生) 「前の集中豪雨の時、通れたのはオレンジ色の橋だけだった。それ以外ははん濫しちゃった」 子どもたちはハザードマップを見ながら、どの道を通れば安全に避難所にたどり着けるかを真剣に考えていた。 (5年生) 「避難場所が安全なのかを確認して、その場所に行きたい」 (米沢工業高校3年・舩山美穏さん) 「防災・減災に生かしていこうという児童の気持ちが伝わった。この町のみんなが安心・安全に暮らせることに役立てたならうれしい」 子どもたちは、避難する際に持って行くべき物についても学んでいた。
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