大きな賭け? 異色の経歴でプロ入りしたルーキー(3)前例なきドラフト指名に‥?
いよいよ球春到来を迎えたプロ野球。2023年ドラフト会議では計122人が指名され、新たにプロでの生活をスタートさせる選手が多く存在する。毎年のように予想外となるサプライズ指名が巻き起こるドラフト会議だが、中でも今季は特殊な経歴を持つルーキーの存在が目立つ。ここでは変わった経歴を持つ2023年の新人選手を紹介したい。
谷口朝陽(埼玉西武ライオンズ)
・投打:右投右打 ・身長/体重:185cm/85kg ・生年月日:2004年4月3日 ・経歴:広陵高 – 徳島インディゴソックス ・ドラフト:2023年育成選手ドラフト2位 最速153キロの本格派右腕として独立リーグでプレーしていた谷口朝陽だが、プロではアマチュア時代にほとんど実績のない内野手としてキャリアをスタートさせる。 広陵高時代は3年春の公式戦にエースナンバーを背負い登板したが、同夏はベンチから外れるなど、思うような活躍ができなかった。 高校卒業後は四国アイランドリーグPlusの徳島インディゴソックスに加入。最速153キロを計測するなど大きな成長を見せたが、高卒1年目は3試合の登板にとどまった。 一方、徳島への入団当初から将来的な投打の二刀流挑戦を見据え、打撃練習や遊撃の守備練習に取り組んでいた。野手での試合出場はなかったが、身体能力の高さに目を付けた埼玉西武ライオンズが、内野手として同年の育成選手ドラフト2位で指名。 抜群の身体能力に加え、現在19歳と充分な伸びしろを誇る。まずは支配下登録を目指すこととなるが、今後の成長に大きな期待がかかる。
ベースボールチャンネル編集部