【注目】写真や動画を撮影した情報提供者に報奨金2000円 特定外来生物「キョン」に茨城県が全国初の新対策
千葉県内で農作物を食い荒らすなどの被害が深刻化している特定外来生物「キョン」について、茨城県が新たな対策を打ち出した。 【画像】茨城県が写真や動画を撮影したという目撃情報の提供者に2000円の報奨金を支払うとする「キョン」 県内でのキョンの目撃情報に対して、報奨金2000円を支払うというもので、目撃情報に報奨金を出すのは全国で初めてとなる。 情報提供には、2024年4月以降、県内で撮影されたことがわかる写真や動画が必要となる。
千葉県の17市町に定着した「キョン」に茨城県が危機感
近隣住民(茨城・石岡市): たまたま見つけて、わかって2000円もらえるんだったら結構いいですし、正直うれしいです。 近隣住民(茨城・石岡市): (キョンの撮影は)無理でしょ。じっとしてるわけじゃないから。 特定外来生物のキョンは、もともと中国などに生息していたが、千葉県で20年ほど前に閉園した施設から逃げ出したものが野生化し大繁殖、野菜や果物などに被害が出ている。 千葉県によると、キョンは10日の時点で中南部17の市と町に定着していて、2023年7月には北部の成田市、2023年10月には銚子市でも目撃された。 生息域が北へ北へと広がる中、危機感を募らせているのが、隣接する茨城県。 茨城県環境政策課・飯村勝輝課長補佐: 広報啓発することによって県民一丸となってですね、キョンの定着を阻止したいなと。 茨城県では、2017年に初めてキョンの生息が確認されて以降、これまでに4頭が確認され、警戒を強めている。
茨城県内でキョンの写真など撮影した人に2000円支払い
そこで現在の生息状況を把握するため、5月30日から目撃情報に対する報奨金を設定した。 4月以降、県内でキョンの写真や動画などを撮影した情報提供者に2000円が支払われる。 条件は、キョンの全身をアップで撮影すること。 また県内の場所を特定できる周辺の背景込みでも撮影することなど。 石岡市では2022年、地元猟友会がイノシシの状況を調べるために設置していたカメラにキョンが映り込んでいた。
茨城・石岡市でキョンを目撃した男性は…
その石岡市で、つい最近キョンを目撃したという農家の男性に話を聞くことができた。 キョンを目撃した人(茨城・石岡市): このネットを越えたんです。 ーーどうやって越えたんですか? キョンを目撃した人(茨城・石岡市): ブーンと跳ねた。 ーー高さは? キョンを目撃した人(茨城・石岡市): 高さはこのくらい(ひざの上あたり)かな。 ーー大きいですね。 キョンを目撃した人(茨城・石岡市): 最初は何だろうと思ったんですよ、初めて見たもんでね。 一瞬のことで、キョンの撮影はできなかったという。 茨城県によると、現時点で支払い対象となる目撃情報は寄せられていないという。 (「イット!」6月10日放送より)
イット!