センバツ2022 和歌山東「歴史的1勝」の裏側 状況に応じ練習工夫 /和歌山
センバツ初出場で初勝利を挙げた和歌山東。雨天により、18日の試合予定が19日に順延されての「歴史的1勝」となったが、普段から選手たちは、雨の日などグラウンドが十分に使えない日でも工夫を重ねて練習してきた。 試合のなくなった18日、甲子園の室内練習場で練習した際、米原寿秀監督は「経験という意味でも良かったと思っている」と振り返っていた。前向きな姿勢は徹底されている。選手たちは雨天時に学校で練習するときは、駐輪場の屋根で雨を防ぎながらティーバッティングをするなど、悪条件に対応してきた。 同校の野球グラウンドは、ファウルゾーンの防球ネットの拡張工事で、2021年11月から22年2月中旬ごろまで左翼付近が使えなかった。そのため、内外野の連係を確かめるグラウンド全面を使っての守備練習に加え、打撃練習も制限される状況があった。 そこで、必要な練習には、校外の野球場や室内練習場を借りた。野球場ではノックで中継プレーの確認などを行い、室内練習場では思いきりスイングできる打撃練習に取り組んだ。米原監督は「室内練習場は寒さも防げ、長時間集中して打撃練習ができる」。野別瑠生選手(3年)は「環境の良いところで練習させてもらい、感謝している」と話していた。 状況に応じた効果的な練習を重ね、チームは目標のベスト8を目指す。【橋本陵汰】