磯村勇斗がハマっているお家でのぼっち遊びって何?観葉植物とキース・へリングのオブジェを使って…
磯村さんにこれから家に飾ってみたいキース・へリング作品を聞くと、アンディ・ウォーホルとミッキーマウスを融合させた偶像が描かれている「アンディ・マウス」とのこと。 「ベルギーに行ったとき『アンディ・マウス』の作品が画廊に置いてあって。買おうか迷ったのですが、サイズが大きくて持ち帰るのも送るのも大変そうだったので結局やめました。それを今でも後悔していて…いつか飾ってみたいなと思っています」
アートを飾ると「プライベートな時間が充実する」
キース・へリング以外にも、アンディ・ウォーホルやフランスのストリートアーティスト、ワンマイザーのアート作品を飾っているという磯村さん。自宅にアートを飾る魅力について、教えていただきました。 「絵が壁に飾ってあるだけで、プライベートの時間が充実する気がします。僕は子供の時から美術館の空間が好きなので、その感覚を家で味わえる良さがありますね。アートを飾って作品を対峙することで、プライベートな空間をつくり出せて、より自分が落ち着くことができるんです」 磯村さんはアートを見るだけでなく、自分で絵を描くことも。キース・へリングの影響で自身の作品でもポップアートを意識し、色々なキャラクターを登場させながら物語性のある作品を描くことが多いそうです。
アートと映画の共通点は「見る人がいて初めて100になること」
キース・へリングの魅力について、磯村さんは「自分の大好きな『絵を描く』ということを、誰に何といわれても貫き通したこと」と語ります。 「アーティスト活動をしていた10年という短い時間のなかで描かれた作品が、世界中でこんなにも知られているのが不思議。彼が作品に込めた社会的なメッセージが今の自分にも刺さっているということは、彼が提起した問題に今も向き合う必要があるんじゃないかということ。そういう意味で、彼は未来が見えていたというのがすごいし、もし生きていたらどんな作品でメッセージを届けるのか気になります」 エイズを宣告され、31歳という若さで亡くなったキース・へリングの生き様についても、感銘を受けたと磯村さんは語ります。 「自身の死を知りながら創作活動を続けるのはどんな気持ちだったのか。へリングの晩年の絵を見ると、寂しさを感じるところもありますがちゃんとエネルギーがあって、色を使ったりモチーフをポップに描いているのが印象的です。死を前にしてもなお、明るく生きていこうとしていたのを感じました」 自身との共通点を聞かれると、磯村さんはこう答えました。「へリングは常に鑑賞者の立場を忘れず、『アートはみんなのもの』という信念を心に秘め続けていました。『鑑賞者もアーティスト』という感覚は、俳優の仕事も同じ。映画をつくって完成した状態が90%で、お客様が見ることで初めて100%になると思っています。自分達だけで完成させず、余白を残して届けるという作品への考え方にはすごく共感しています」 「キース・へリング展 アートをストリートへ」は東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで2024年2月25日(日)まで開催中。会場では磯村勇斗さんがナビゲーターを務める音声ガイドを有料でレンタルすることができ、磯村さんの解説を聞きながら作品を鑑賞することができます。ぜひ会場へ足を運んでみて。