【フィギュア】NHK杯3位の壺井達也 卒論でジャンプを研究「跳んでもらって解析するみたいな」
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯(東京・国立代々木競技場)で3位に入った男子の壺井達也(シスメックス)は、勉学面からも競技のヒントを探している。 9日のフリーではほぼノーミスの演技で166・50点をマーク。合計251・52点でGPシリーズ初の表彰台を勝ち取った。10日の一夜明け取材では「本当にたくさんの友達だったり親戚だったり、いろいろな方々からおめでとうというメッセージをいただいて少しずつ実感が湧いてきた。本来望んでいた構成からは少し落とした形にはなったけど、その中で自分ができることをできたのが一番の収穫かなと思う」と笑みを浮かべた。 神戸大国際人間科学部に在学中の壷井は、卒論でジャンプの解析を行っている。「表面筋電図をいろんな筋に貼るとどこの筋が活動しているか電気信号でわかるので、それをつけてジャンプを跳んでもらって解析するみたいな感じ」と切り出した上で「エッジ系とトー系で何が違うのか。ループとトーループって、右足の動き自体は一緒だと思うけど、去年の全日本(選手権)の結果を見て、エッジ系の4回転の成功数よりもトー系の方が格段に多かった。そこに違いがあるのか、を仮説立ててやっている」と明かした。 この日のエキシビションでは華麗な演技で観衆を魅了。2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪へ、文武両道のスケーターは多角的な視点から進化を目指す。
東スポWEB