藤浪も気をもむ新庄剛志監督(52)の“日本一で退任の線” 22億円補填する「十分な資産」とは?
いいところでユニホームを脱ぐ?
球団は当然引き続き、指揮を託したいもようだ。次期監督の最有力候補で、2021年東京五輪監督で日本に金メダルをもたらした稲葉篤紀2軍監督(52)が今季途中、体調不良のため代行を立てざるを得なかったことなどを踏まえると、なおさらだろうが……。 新庄監督の真意を、同関係者は測りかねている。 「本人に続ける気持ちがあるのかどうか……。今季のCS進出で、来季は優勝にハードルが上がります。それでも、確実に勝てる保証などありません。現役時代がそうでしたが、ぼろぼろになるまでやらず、いいところで余力を残してユニホームを脱ぐことはあり得ると思っています」 06年4月、日本ハム時代の選手・新庄は早々と同年限りでの引退を表明した。異例の時期での決断が周囲に与えたインパクトは大で、その後は「新庄劇場」と形容されるほどプレーや言動で注目を集め、メディアやファンを巻き込んでチームの25年ぶりのリーグ制覇への機運を醸成した。快進撃は止まらず、日本シリーズでは44年ぶりの頂点に立ち、まさに現役生活の有終の美を飾った。
下克上で日本一の青写真
「新庄監督のことですから、シーズンはこのまま2位でもCSでソフトバンクに下克上を果たし、最後は日本一にという青写真を描いていることでしょう。これでもし、CS前に今季限りでの退任を発表でもしたら……。ムーブメントを起こして目的を達成しようとするやり方はお手の物ですから。それが今季かどうかはともかく、普通にユニホームを脱ぐとは思えません。ここまで去就の手掛かりがないとなると、そういうことがあり得るかもしれないと勘ぐってしまいます」(NPB球団元監督) 確かに周辺の関係者によると、新庄監督は指揮官の椅子に対し、執着や未練を感じられない。そして監督を3年間務めたことで、十分な資産形成ができたのだという。 新庄監督は現役時代に44億円ほどを稼ぎ、信頼していた知人の会社経営者に管理を任せた。しかし、知らぬ間に横領され、引退後に税金を差し引いた約22億円が通帳にあるはずだったが、わずか約2000万円になっていたことを17年にテレビ番組で明かしている。