シーズンよりタフなオフがやってくる!【川口和久のスクリューボール】
キャンプは間に合うの?
2000安打に着々と近づく巨人・坂本
シーズンも終盤になり、優勝争い、順位争い、タイトル争いもそうだが、次のシーズンに向けての悲喜こもごもの動きが始まっている。まずはドラフトだよね。巨人はスカウト会議に原辰徳監督、宮本和知コーチが同席し、一緒にビデオを見ながら候補選手をチェックしているらしい。これはすごくいいことだと思う。現場に足りないことは現場が一番知っているからね。ただ、これも来季の自分のクビがどうなるか分からなきゃできない。優勝がほぼ決まっている(10月21日現在)巨人だから、とも言える。 引退選手の発表も始まり、阪神では福留孝介、能見篤史を構想外にし、退団が濃厚だという。福留は43歳、俺の鳥取城北高の後輩・能見は41歳。昔の感覚では「まだやるの?」だけど、時代が違う。福留はフル出場はもう無理だろうが、今はレギュラーを固定する時代ではない。配球の読み、ここぞの一打はベンチに控えるだけで心強いんじゃないかな。能見にしても、のほほんとしたところはあるけど、メンタルは強い。球威はもちろん少しずつ落ちているが、まだ一軍レベルの力は十分あると思うよ。 ただ、新しい球団では当然、条件も悪くなるだろうから、そこを本人がどう判断するかだろうね。人間、気持ちが切れたら体も一気に衰えるからね。 まだシーズンは終わっていないし、これからのクソ寒い時期の戦いはさらにきついかもしれないが、6月19日開幕の120試合制、しかも新型コロナ感染を警戒しながらの戦いは本当にきつかったと思う。 ただ、もっと大変なのが、このオフだ。まずは大事なおカネの話だが、今、すさまじい収入減の中、来年以降の球団経営をどうやって復活させていくか各球団が頭を悩ませていると思う。現状では、・・・
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週刊ベースボール