JTなど3社、加たばこ訴訟の決着に近づく-3.5兆円和解案提示
(ブルームバーグ): 日本たばこ産業(JT)とフィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)はたばこの健康リスクを巡るカナダでの訴訟の決着に近づいた。
3社はたばこの健康リスクに関する情報を開示しなかったとしてケベック州の喫煙者から集団訴訟を起こされていた。PMIの18日の声明によると、3社のカナダ法人が計325億カナダ・ドル(約3兆5200億円)を支払うことで問題を決着させる和解案が提示された。裁判所が任命した調停委員が提示した。
3社のカナダ法人は集団訴訟の控訴審で2019年に敗訴し、賠償支払いを命じられた。その後、和解に向け調停が続けられていた。
BATは18日の声明で、この和解案は「カナダのたばこ訴訟を全て解決し、完全かつ包括的な免責を提供する」とした。 18日のロンドン株式市場でBATは3.2%安で取引を終えた。
原告側の弁護士の一人は「われわれはこの案を支持しており、ほぼ全ての債権者が賛成票を投じると確信している」と述べた。
PMIは原告側が和解案を承認した場合は、同案の承認を検討する審理は2025年前半になるとの見通しを示した。
原題:Big Tobacco Firms Near to Settling Canada Smoking Risk Cases (1)(抜粋)
--取材協力:Melissa Shin.
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Tuhin Kar