【ボートレース】守屋美穂が節イチ足でV「他は気にせず安心して回れました」レディースオールスター
ボートレース宮島のG2「第9回レディースオールスター」の優勝戦は12日、最終日の第12Rで行われ、1号艇の守屋美穂=岡山支部・101期=がコンマ02のトップスタートからのイン速攻で大会2度目、通算4度目のG2制覇を飾り、優勝賞金490万円を手にした。1M握った実森美祐が2着、3着には長嶋万記が入った。 予選、準優と席巻した守屋が、最後まで主役の座を譲らなかった。 優勝戦は、晴天で向かい風が強かった準優勝戦の5日目とは一転して、風は穏やかながら雨が降る中、行われた。センター勢がゼロ台スタート。特にカドの実森はダッシュ全速で勝負に出てきたが、守屋もコンマ02の快ショットで封じ込んでイン先まい。バックでは後続艇を引き離し一人旅の圧倒Vゴールを決めた。「Sは全速です。いいかかりをしてくれたので、他は気にせず安心して回れました。最初は伸びだけかなと思ったけどターン回りも良くて本当にいい相方だったと思います」と、相棒の73号機を絶賛。どんな天候でもどんな相手でも、今節の守屋の敵ではなかった。 自らの完勝劇で幕を閉じた今シリーズ。だが、ここまで順風満帆ではなかった。4月の地元・G1児島周年記念の準優勝戦で痛恨のF。「その(児島のF)後1節行った時は気持ちの浮き沈みがあったけど、そのあと2節目に会った女子の選手仲間に、ちょっと立ち直るきっかけと言うか、前を向くきっかけをもらった。自分の中でターニングポイントというか、自分より自分の可能性を信じてくれる仲間からの助言で気持ちを立て直せたのかなと思います」と精神的に大きく成長。ファン投票1位の圧倒的な支持を受けて大舞台に帰ってきた。 優勝賞金490万円が加算され、女子では当然のように単独トップに浮上。そして、全体の賞金ランクも58位から22位にジャンプアップした。次節は21日からのSG多摩川オールスター。今節と同様、ファン投票で選出された。強豪相手に臆する気持ちは皆無だ。「皆様の声援があって頑張れているので、上の舞台でもしっかり結果が残せるように、投票してくださった方々の票を無駄にしないように、しっかり吸収したいと思います」と、感謝の気持ちを胸にSGでの大暴れを誓った。(早野 智之)
報知新聞社