選挙費用は「民主主義のため」議会解散の大阪・岸和田市長
自身の不信任を決議した市議会を解散した大阪府岸和田市の永野耕平市長が24日、記者会見し、発端となった女性問題や解散を選んだ理由を語った。会見での一問一答は次の通り 【写真】妻の紗代氏、記者会見に同席「夫は変わらず大事な家族の一員」 不信任決議を受けて本日、市議会を解散した。不信任決議文の中に説明責任を果たしていないとあった。相手方と話し合って秘匿してほしいといわれた(部分)以外は説明責任を果たしてきた。 市長に議会に出席するなというのは、民主主義の在り方として問題がある。私も議会も市民に選ばれた存在。私が提案した議案を、私抜きで審議が進められたのは、重大な問題。まったく不信任決議に大義がない。あとは市民のみなさんに決めていただくほかない。 来年1月末に市議選が行われる。選ばれた方が再び不信任決議を出されたら自動失職となる。そのタイミングで(市長選が行われ)市民にご判断を仰ぐことになる。 --解散を選んだ 「いい面、悪い面があるが、今日の午前10時ギリギリまで迷っていた」 --不倫報道がきっかけとなった 「不貞行為は申し訳ないと思っている。家族や妻に思っていることで、市議会で個人的な生活を扱うものではない」 --失職を選ばなかった理由は 「不信任決議文に事実と違うことや的外れな部分があったので、指摘させてもらった」 --改選後、再度、不信任が可決されれば出直し選挙となる 「前向きに考えたい。挑戦したい。岸和田市は数年後に財政危機になる。10年後、20年後にも行政サービスを落とさないようにしないといけない」 --いま辞職しない理由は 「議会の不信任決議について市民と議論してもらう機会をつくる。民意を問うにはまず議会、そのあと市長選となる」 --議会で説明しなかったことに対する混乱や、説明する姿勢が問われているのでは 「混乱は一人で起こしているわけでない。秘匿義務があるので相手方に問い合わせ、和解調書(の内容)まで話した。私としては話せる限り話した。きっかけを作ったのは自分だが、『すべての混乱はお前だ』といわれると違うと思う」 --選挙費用がかかる