見学者950万人達成 三内丸山遺跡、節目の大学生に記念証
世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産である青森市の三内丸山遺跡の見学者が5日、950万人に達した。1994年の一般公開から約30年で達成。同遺跡センターで記念セレモニーが行われ、関係者が節目の見学者となった栃木県大田原市在住の大学4年の石津陽(あきら)さん(21)に記念証を贈呈し、くす玉を割ってさらなる発展を願った。 石津さんは千葉県内に住む両親と3泊4日の東北旅行の一環で、初めて青森県を訪問した。 セレモニーでは、遺跡センターの岡田康博所長が石津さんに記念証を贈呈。両親にも、オリジナルグッズやお菓子などを詰め合わせた記念品を贈った。 950万人目の節目を飾った石津さんは「驚きが一番。昔の人たちがどういう生活をしていたか見ていきたい」と、これからの見学に期待を膨らませていた。 遺跡センターによると、今年4~10月の来館者は昨年と比べほぼ同数だが、外国人来館者は大幅に増えているという。 岡田所長は次の1千万人に向け、「遺跡の魅力を発信し、足を運んでもらえるよう企画に力を入れていく」と意欲を示した。
デーリー東北新聞社