参院「手書き速記」が134年の歴史に幕 速記者は「一抹の寂しさが」
衆院では手書き速記が継続
現在、海内さんたちは議場をモニターで見守りつつ、タイピング入力で会議録の作成や編集に励んでいる。 「手書きからキーボード入力に変わりましたが、いまも正確な会議録作りに努めています。国会でどのような審議が行われたかを後世に伝える大切なものですから、今後もしっかり職責を果たしていきたい」 一方、衆議院では今後も手書きによる速記が続く。 「平成23年から音声文字起こしソフトなどの利用も始まっていますが、正確な会議録の作成のため、今後も手書き速記者の出場は継続されます」(衆議院広報) 長らく参議院を支えた技術とその精神は、形を変えながら受け継がれていく。
「週刊新潮」2024年2月15日号 掲載
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