年末年始の青森市、歴代最多の積雪を記録 127年ぶりに記録更新
年末年始、津軽地方を中心に大雪に見舞われた青森県。気象庁が公開している気象観測データによると、今冬暦の上では最大9連休となった昨年12月28日から1月5日までの9日間に観測された青森市の最大積雪値139センチ(5日観測)は、記録が残る1893(明治26)年以降の131年間で最も多かった。 データによると、昨季までの最大積雪値は1897(明治30)年12月28日の130センチで、今季は127年ぶりに更新した。 累積降雪量で見ると、今季の9日間の合計135センチは、記録が残る1953(昭和28)年以降では57~58年に並ぶ歴代5位タイ。過去最多は84~85年の合計217センチだった。 青森地方気象台の藤田淳調査官は、今季の年末年始に大雪をもたらした可能性がある要因として(1)冬型の気圧配置になった日が多く、日本海側中心に降雪量が増えた(2)昨年秋ごろから南米ペルー沖の海面水温が下がり、日本付近の冬型が強くなりやすい「ラニーニャ現象」に近い気候となっていた(3)大雪につながりやすい、五所川原市と青森市、野辺地町付近の上空にライン状の雪雲がかかる現象が起きた-の三つを挙げた。 仙台管区気象台が2日発表した1カ月予報によると、1月の東北地方は日本海側が曇りや雪、太平洋側が晴れの日が多く、日本海側の降雪量は平年並みか少なくなる可能性が高いと見込んでいる。