デビットカードでブランド品購入、一方でカードの不正利用訴え補償金だまし取る…容疑の会社役員逮捕
デビットカードでブランド品を購入した上、金融機関にはカードの不正利用を訴えて補償金をだまし取ったとして、愛知県警は埼玉県狭山市の会社役員の男(24)を詐欺容疑で逮捕した。逮捕は26日。県警によると、デビットカードによる商品と補償金の二重取りの摘発は全国的に珍しいという。
捜査関係者によると、容疑者は2022年9月以降、自身が募集した闇バイトに応募してきた男と共謀。男のデビットカードでブランドの洋服5点を購入し、金融機関には「カードを不正利用された」と訴え、補償金約38万円を詐取した疑い。調べに対し、「私は全く知らない」と否認しているという。
デビットカードは、商品を購入すると金融機関の口座から利用額が引き落とされる仕組み。身に覚えのない引き落としの場合、カード所有者が申告すれば、全額または一部が補償される。