北陸放送

石川県の馳浩知事は、今回の豪雨被害について激甚災害への指定を国に要請する考えを示しました。27日にも岸田総理のもとを訪れ、国の財政支援を求める方針です。 石川県・馳浩知事「現時点で詳細な被害状況が明らかになっておらず、今後の復旧に要する費用をお示しできないことから、今議会に予算案を提案することは困難。遅くとも12月議会までに必要な予算を措置していく」 26日に開かれた県議会の予算委員会で、馳知事は、元日の地震から1年も経たずに起きた今回の豪雨災害を踏まえ、政府に一層の財政支援を求めていく考えを示しました。 27日にも総理官邸を訪れ、災害復旧事業の補助金が上積みされる激甚災害への早期の指定や、技術的な支援を求める方針です。 自民党・宮下正博県議（輪島市選出）「避難生活に戻った人に話を聞くと『神も仏もないわい』と。浸水した仮設住宅の対応をどのように考えているのか」 今回の豪雨では、輪島市と珠洲市で6か所の仮設団地が床上浸水の被害を受けました。一方、現地調査の結果、建物の損壊などは確認されず、県は床や壁といった内装部分の修繕を行うことで、すべての仮設住宅が再び使えるようになるとして、今後ボランティアを活用しながら、復旧を急ぎたいとしています。 このほか馳知事は、能登半島地震で寄せられた義援金の配分について、特に被害が大きかった能登の6つの市と町以外の世帯にも対象を拡大していきたいと述べました。り災証明書を受けた世帯が対象で、今後、県の義援金配分委員会で具体的な協議を行うことにしています。