〈食べログ3.5以下のうまい店〉銀座で1杯400円~! 懐に優しいおでん&日本酒バー
元々小料理屋だったという年季を感じる物件には、「おでんや」時代から使ってきたという古箪笥や食器、酒器や酒燗器などをうまく配置してある。近代化が進む銀座の街からタイムスリップしたかのような、郷愁を感じさせる雰囲気だ。
山本さん「オープンして1年程度ながら、毎日つぎ足しで作られているおでんの出汁がとにかくおいしい。そしておつまみもどれも気が利いていて、酒のつまみとして最高です。 」
40種類以上の日本酒は400円~、手作りの料理は500円~
佐藤さんが「自分がおいしいと思った銘柄を中心に選んだ」という日本酒は、北は北海道から南は九州まで常時40種類以上あり、1杯400円、1合1,200円と銀座とは思えぬ良心的な価格で味わえる。そこに合わせる日替わりの酒肴も500円、もしくは800円だ。
山本さん「日本酒は店主のこだわりのラインアップで、リーズナブルに楽しめるところが魅力です。 」
「ペリカンパンと食べるイカ墨キノコカレー」(800円)は、店主が愛する浅草の名店「パンのペリカン」のロールパンを味わって欲しいと考案された料理。トーストしたロールパンに、椎茸やマッシュルーム、舞茸、エノキ、シメジなど数種類のキノコを炒めてトマトケチャップをベースにカレー粉、イカ墨で味付けしたイカ墨キノコカレーと、タカナシのリコッタチーズを添えている。
一緒にパンに塗って味わうと純喫茶で味わうカレーパンのような親しみやすい味わいながら、咀嚼していくごとにさまざまな風味のキノコの滋味がじんわり開いていく。
山本さん「ペリカンのパンにのせて食べてもおいしいですが、お願いすれば出してくれるご飯と食べても当然おいしいです。」
「ペリカンパンと食べるイカ墨キノコカレー」に合わせてもらったのは、愛知県にある山忠本家酒造の「義侠」だ。ほがらかな甘さがありつつ、バランスが良いお酒で料理の邪魔をしない一方、カレーにも負けない力強い新酒の爽やさもある。「常温でもおいしいですし、ソーダ割りもおすすめです。30度程度の日向燗もいいですよ」と佐藤さん。燗酒にすると、炊き立てのご飯のような味わいが広がる。