衆院選公示 千葉12区には4氏が立候補 27日に投開票(千葉県)
衆院選が15日公示された。安房地域を含む千葉12区には、届け出順に葛原茂氏(73)=共産新=、樋高剛氏(58)=立民元=、浜田靖一氏(69)=自民前=、地引直輝氏(45)=維新新=の4人が立候補した。27日に投票が行われ、即日開票される。 派閥の裏金問題で、自民党と石破政権の対応が強い批判を受ける中、政治への信頼を取り戻す取り組みが最大の争点になる。また、高騰する物価対策や景気対策、賃上げの取り組みなどについて与野党がすでに激しい論戦を繰り広げており、これらにどのような国民の審判が下るのかも焦点になる。 解散から投開票まで18日間の短期決戦。公示された15日午前、届け出を済ませた4陣営の多くが、ホテルや事務所で出陣式を行うなどした後、選挙区内に繰り出し、駅前や商業施設などで有権者に直接、支持を訴えた。
衆院選は2回目の挑戦となる葛原氏は、「暮らしと平和、最優先に」を前面に打ち出し、企業、団体献金の禁止を訴える。「暮らしの問題に関わること。自民党政治の大本からの転換を求めていく」と強調。この他、食料自給率の上昇、気候変動による危機の打開を目指す省エネ、再エネの推進などの政策を挙げる。
樋高氏は、「あなたの生活が第一」をキャッチフレーズに掲げ、▽物価高対策▽最低賃金1500円へ引き上げ▽企業献金の禁止▽学校給食の無償化▽農業漁業酪農への戸別所得補償――などの政策を提示。過去に衆院議員を3期務めた実績や、環境政務官などの経験を基に「即戦力」をアピールする。
浜田氏は、父親の代から続く強固な地盤と、10期務めた実績が強み。岸田前政権下では、党国会対策委員長も務めた。施策には▽安全保障▽防災▽持続的な社会保障▽地方創生――を挙げ、「改革促進、次世代へ誇りと安心を。ふるさと南房総と、日本全体の活力を上げることを目指す」と支持を訴える。
国政初挑戦の地引氏は、「大切な人を守る国家予算を」をスローガンに、「三つの輪」として▽子どもたちの未来を守る教育福祉環境の実現▽中小企業の経営力を守るインフラ整備と持続可能な地域経済の強化▽全ての世代の命を守る医療インフラ整備、医療防災の実現――を重要政策に掲げている。
上から届け出順。年齢は投票日現在 葛原茂(73)共産新 党県南部地区委員長、党県委員、袖ケ浦市美術展実行委員元川崎製鉄(現JFEスチール)社員 ▽青森県立弘前工高 樋高剛(58)立民元 党12区総支部長、党県総支部連合会幹事元環境政務官、裁判官弾劾裁判所裁判員 ▽神奈川県立旭高、早稲田大 ▽当選3回 浜田靖一(69)自民前 党12区支部長元党国会対策委員長、防衛相、衆院予算委員長、党水産総合調査会長 ▽木更津高、専修大 ▽当選10回 地引直輝(45)維新新 党12区支部長、公認会計士、税理士元国会議員政策担当秘書、監査法人トーマツ社員 ▽木更津高、法政大