チェックするタイミングはいつ!? バイクのチェーンとスプロケの点検頻度は?
長くても500kmごとにはメンテナンスを!
バイクはさまざまなパーツで構成されています。たとえばエンジンの動力をリアタイヤへ伝達する仕組みとして、ベルトドライブ、シャフトドライブ、そしてチェーンドライブなどが挙げられます。 【画像】チェーンとスプロケの点検ポイントを画像で見る(10枚) これらのパーツは消耗品であるため、それぞれ定期的なメンテナンスが必要です。チェーンのメンテナンスをするライダーは多いかと思いますが、スプロケットのメンテナンスを見落としている人は少なくないかもしれません。
スプロケットとは、ホイールの中心部にある歯車のような形をしたパーツのこと。エンジンの動力は、エンジン側のドライブスプロケット(フロントスプロケット)からチェーンを伝わり、ドリブンスプロケット(リアスプロケット)を回します。 つまりスプロケットとチェーンが噛み合って動作することで、エンジンのパワーをタイヤに伝えているというわけです。 では、スプロケットとチェーンはどれくらいの頻度でメンテナンスすればよいのでしょうか。 メンテナンスの方法は車種によっても異なりますが、一般的には清掃、注油のセットでおこないます。そして頻度は、長くても500km走行するごとにおこなうのが理想的だと言われています。
チェーンやスプロケットは、走行中常に高い回転数で接触し続けています。金属と金属が激しく擦れ合い摩耗するため、擦れて出た鉄粉がチェーンオイルに付着します。また、走行中に跳ね上げた泥やゴミも当然ながら付着しています。 それらを放置していると、スプロケットやチェーンが傷み劣化してしまうだけでなく、錆や砂などでチェーンの動きが悪くなると燃費にも影響を及ぼす可能性も。これは、フリクション(摩擦)が増えることでパワーが損なわれてしまう「フリクションロス」と呼ばれるものです。 つまり、メンテナンスを怠ればスプロケットやチェーンの寿命を縮めるだけでなく、エンジンの性能を十分に発揮することができないということです。