「一番泣きたいのは被害者です」法廷で号泣する被告の男に検察が指摘 盗撮行為に飽き足りず…「洗濯前の下着を盗むしかない」裁判で明らになった犯行動機
「一番泣きたいのは被害者です…」法廷で号泣する被告に検察が指摘しました。盗撮行為に飽き足りず、住居に侵入し下着を盗んだとして、性的姿態撮影処罰法違反や窃盗などの罪に問われた元富山県職員の男の裁判。被告が法廷で泣き崩れたワケは…。 【写真を見る】「一番泣きたいのは被害者です」法廷で号泣する被告の男に検察が指摘 盗撮行為に飽き足りず…「洗濯前の下着を盗むしかない」裁判で明らになった犯行動機 性的姿態等撮影処罰法違反や住居侵入、窃盗の罪などに問われているのは富山県観光振興室に勤務していた宇佐美貴史被告(55)です。 起訴状によりますと、宇佐美被告は2022年11月ごろから2023年1月ごろまでの間に、2回にわたって岐阜県高山市内の女性宅に無施錠の玄関から侵入し、女性の下着2点を盗んだとされています。また、2024年6月に富山市内の商業施設で女性のスカートの中をビデオカメラで撮影したとされています。 ■下着に触れたい…、洗濯前に盗むしかない 9月11日に富山地裁で開かれた初公判。 検察は冒頭陳述で、2014年ごろから性的欲求を満たすため、近所のスーパーマーケットやショッピングセンターに行っては、女性のスカート中をビデオカメラで盗撮。それだけでは飽き足りず、下着も入手したいと考えるようになり、高山市に出向していたときに下着を盗むに至ったと指摘。 検察の取り調べに対し、宇佐美被告は「身近な女性がどんな下着を身に着けているのか、実際に触れてみたい。汚れをみたい。そのためには洗濯前の下着を盗むしかない。電気が消えたのを確認し、家に侵入し盗んだ」などと述べたといいます。 ■ビデオカメラには入念な細工が… 検察によりますと、盗撮に使われていたビデオカメラには、“ピンホールレンズ” が取り付けられ、ビデオカメラを入れるカバンにはレンズ用の穴まであけられていました。また、証拠取り調べで、犯行に使ったマイクロSDカードから111点の盗撮動画ファイルが確認されたということで、計画性と常習性は明らかであると主張しました。 ■画像では満足できず、スリルを得たいと… 被告人質問で自身の行為についてどう考えているかと問われた宇佐美被告。