スイング見つめ直した大山の大きい復帰戦2安打…掛布雅之氏
◆JERAセ・リーグ 阪神1×―0DeNA(21日・甲子園) 阪神は両軍無得点の投手戦を9回、小幡のサヨナラ打で制し、リーグ戦再開を白星でスタートした。2軍調整を続けていた大山が1軍復帰初戦で4番に座り、いきなり2安打。掛布雅之氏は「チームにとっても大きい」と、結果を伴う復帰の意義を評価した。 * * * * * * * 大山は別人のような状態でチームに戻ってきた。右前打を放った2回は、左足を踏み込んだ際に頭が前に突っ込まなかった。だから、バットがスムーズに出て、軸回転のいいスイングができていた。 出場選手登録を抹消される前は、打線全体の調子もよくなかった。だから自分が決めなければと全ての責任を背負い、力みからスイングの際に頭が動いていた。2軍で自分のスイングを見つめ直し、復帰初戦で結果を出した意義は、チームにとっても大きい。1、2、4番の打順が固定できれば、阪神らしい野球がしやすくなる。 今後も大山は、つなぐ打撃を最優先し、自身が試合を決める意識はその次に置くべきだ。99四球を評価された昨年の打撃スタイルを取り戻せば、連覇につながるような勝ち方も増えていくはずだ。(掛布 雅之)
報知新聞社