唯一の電炉専業厚板メーカー、利幅拡大満喫し利益大台へ
高炉メーカー中心の厚板業界で唯一の電炉専業
半製品を厚板にする圧延工程(写真:中部鋼鈑)
厚板(あついた)専業メーカーの中部鋼鈑(5461)の業績が堅調だ。今2023年3月期は、2009年3月期の営業利益159億9200万円以来、14期ぶりに100億円台の営業利益が射程圏にある。 当社が手がける厚板とは、厚さが6ミリ以上の鋼板を指し、建築や船舶のほか、産業機械にも使われる鉄鋼製品で、当社は産機・建機、建築・土木が主な用途である 。厚板を作るには高炉と電炉を使う2つの方法があり、国内では高炉メーカー3社が生産の88%を占め、電炉は3社で12%に留まる。しかも棒鋼(棒状の鋼材)やH形鋼(Hの形のような鋼材)と違い、厚板のメーカー数はわずか6社で、このうち専業は中部鋼鈑のみになる 。
本文:2,629文字
写真:4枚
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
税込330円使えます
PayPay残高
サービスの概要を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。欧州経済領域(EEA)およびイギリスから購入や閲覧ができませんのでご注意ください。
中川 茂雄