重岡優大が涙の王座転落 2度ダウン奪われ「あんなに試合で効いたのは初めて」
「ボクシング・WBC世界ミニマム級タイトルマッチ」(31日、名古屋国際会議場イベントホール) 【写真】まさかの王座転落にぼう然とする重岡 相手選手はバンザイポーズで歓喜 王者・重岡優大(26)=ワタナベ=が、6位で元WBO王者のメルビン・ジェルサレム(30)=フィリピン=に敗れ、王座から転落した。 優大は1回の右ボディー連打でペースを握られ、3回、右フックにカウンターの右ストレートを合わせられてダウン。6回にも右ストレートを突き合ったが、被弾してダウンを奪われたのは優大だった。その後も「気を切らさず」攻め続けたが局面を打開するには至らず、最終12回の冒頭にも有効打を浴び、判定2-1で敗れた。 ジェルサレムは昨年1月、同門の谷口将隆を右ストレート1発で2回TKOに沈め、WBO王座を強奪した相手。優大も「野放しにしておけない」と臨んだが、同じく右ストレートに散った。会場も大きな「メルビン」コールが起きるなどジェルサレムの応援が多く、アウェーのような雰囲気だった。 試合後は「2回も倒されたんですよね…」と涙をぬぐい、「普通にずっと(試合中)効いていた。あんなに試合で効いたのは初めて。これが効くということなのかと。見えなかった。拳が硬くて普通に効いた」と打ち明けた。 「くそ、もっと強くなる…ダセエ…ダサすぎる…」、「俺が弱かった。マジ情けない。ドンマイ過ぎる、これは。マジ辞めたくなるような」と涙は止まらず。判定は114-112、114-113、114-112とスプリットだったが、「2回も倒された時点で負けです」と、完敗を認めていた。