末澤誠也と正門良規の居場所はAぇ! groupにある 長年活動続ける2人の入所日に寄せて
明日4月3日はAぇ! groupの末澤誠也と正門良規の入所日だ。末澤は入所から15年、正門は13年が経つ。様々な苦難に阻まれてもなお、デビューの夢を諦めなかった彼らにとって、踏ん張り続ける糧はどこにあったのだろうか。 【写真】5人でのパフォーマンスも定着してきたAぇ! group 末澤は2009年4月3日に当時14歳で事務所に入所する。しかし入所からしばらく時間が経ってもユニットへの所属はなく、雑誌やコンサートを含め、思うように活動できない時もあった。一度事務所を辞めようと思ったこともあるようだが、その決断の間際でバックダンサーのオーディションに合格するなど運命的なタイミングもあり、走り続けて2019年のユニット結成を迎えた。 先日YouTubeのジュニアCHANNELにて公開された「Aぇ! group【デビュー発表の舞台裏】先輩後輩同期のみなさま…ありがとうございました」の動画では、3月16日から17日にかけて開催されたAぇ! group初のドーム公演『Aぇ! group Aッ倒的ファン大感謝祭 in 京セラドーム大阪 ~みんなホンマにありがとう~』の裏側の様子と当日のステージ映像の一部を見ることができる。5人が口を揃えて「CDデビューします!」と宣言して発表された彼らのデビュー。挨拶で末澤は「やっとデビューすることができました。弱音とか吐くタイプじゃないんやけど、今日だけ。めっちゃつらかったわ」と正直な想いを語り、その後の曲中では涙を浮かべ声を詰まらせる場面も。様々な苦労を抱えた彼のジュニア生活だったが、「Aぇ! groupとしてデビューしたい」という強い気持ちがあったからこその涙だったのではないだろうか。入所15周年ということは、今年30歳を迎える彼は人生の半分をアイドルとして過ごしていることとなる。グループとしての居場所を掴み取り、諦めない信念の強さで輝く彼をこれからも応援したい。
正門良規は同期の永瀬廉と西畑大吾の背中を追う立場に
一方正門は、2011年の4月3日に開催されたオーディションを経て入所した。同期はKing & Princeの永瀬廉となにわ男子の西畑大吾。“同期卍会”という愛称もあり、永瀬のInstagramでともにインスタライブを行うなど今も深い繋がりのある3人だ。入所してすぐに同じユニットとして活動していたものの、永瀬は活動拠点を東京に移して2018年にKing & Princeとしてデビュー。西畑は関西ジュニアの顔として先頭をひた走り、2021年になにわ男子としてデビューした。同期のふたりが先に夢を叶える姿を見てきた正門は、きっと純粋な祝福の気持ちだけでなくグッと奥歯を噛むような悔しさもあったはずだ。そんな気持ちをバネにしてひたむきに活動してきた彼は、京セラドーム公演でも「メンバーの話聞いてて色々あるグループやなというのを実感してます。でも、そんなとこも僕は大好きです。メンバーとなら、皆さんとならどこまでも行けると思います」とグループへの愛情を語った。どんな困難を前にしてもめげずに夢を追い続けたのは、Aぇ! groupへの確かなこだわりがあったからなのではないだろうか。 群雄割拠のジュニア時代を生き抜き、何度折られても力強く立ち上がり続けたふたりが遂にAぇ! groupとして念願のCDデビューを迎える。グループのセンター、メインボーカルとして先頭に立って引っ張るような末澤と、俯瞰し落ち着いた目線でグループ全体を包み込むような正門。ここまで彼らが諦めずに活動し続けることができたのは、愛し愛される居場所があったからではないだろうか。改めてふたりの入所日を祝い、彼らの新たなスタートを楽しみに見守りたい。
池田夏葉