大坂なおみの変化に杉山愛監督「コンディションが上がっている」

女子テニス日本代表の杉山愛監督（写真＝Tennis Classic）

4月12～13日に開催される女子国別対抗戦「ビリー・ジーン・キング・カップ BY ゲインブリッジ・ファイナル予選 日本対カザフスタン」（東京・有明コロシアム）のプレドロー記者会見が4月10日に行われ、日本の杉山愛監督が出席。「フィットネスが充実している」と4年2ヵ月ぶりに代表選出された大坂なおみ（フリー／世界ランク193位）について語った。 【動画】大坂なおみがBJK杯で放ったベストショット集 昨年11月に行われたプレーオフでコロンビアを3勝2敗で下し、ファイナル予選進出を決めた日本は、11月に行われるファイナル進出へカザフスタンと対戦する。 日本のメンバーには、ツアー通算3勝を挙げて現在日本人女子トップの日比野菜緒（ブラス／同79位）や本玉真唯（島津製作所／同119位）、ダブルススペシャリストの柴原瑛菜（橋本総業ホールディングス／ダブルス同21位）と青山修子（近藤乳業／ダブルス同20位）に加えて、今回は2020年2月のスペイン戦以来、4年2ヵ月ぶりに大坂が選ばれた。 大坂はこの日に日本に帰国したばかりだったものの約2時間の練習を実施。ストロークやサーブの感覚を取り戻す基本的な練習の中でも、バックハンドスライスや3球目攻撃、それに至るフットワークといった細かな部分も確認した。 練習を見守った杉山監督は、「実際に見るのは全豪以来。コンディションも上がっているなと思う。特に身体の部分で、フィットネスが充実してきている」と妊娠、出産を経て約1年3ヵ月ぶりに復帰した当初とは異なるという。「時差もありますけど、（日本に）着いてから身体を整えて良い練習ができるように走ったり準備してくれたので、実際にいいコンディションで練習を終えられたのでとても良い状態」と東京五輪以来となる日の丸を背負った戦いに太鼓判を押した。 また、大坂以外の4選手もすでに会場で練習をしており、「4選手ともコンディションがいい。選手同士で実戦形式の調整もするのでいい状態で臨めている」と自信をみなぎらせている。 「もちろんベストメンバーが揃ってくれて、今回はホームで戦える。それぞれが力を出して一丸となって勝利をつかんでいきたい」と力強い言葉を残した。 12日の初日はシングルス2試合、13日の2日目はシングルス2試合とダブルス1試合（※ルールにより2日目は試合数ならびに試合形式が変更となる場合がある）が行われる。 ＜日本代表メンバー＞ 日比野菜緒（ブラス／単：79位、複：164位） 本玉真唯（安藤証券／単：119位、複：139位） 大坂なおみ（フリー／単：193位、複：―） 柴原瑛菜（橋本総業ホールディングス／単：351位、複：21位） 青山修子（近藤乳業／単：―、複：20位） 監督：杉山愛 ＜カザフスタン代表メンバー＞ ユリア・プチンツェワ（単：50位、複：364位） ジベク・クランバエワ（単：483位、複：142位） アルジャン・サガンジコワ（単：804位、複：925位） アンナ・ダニリナ（単：939位、複：54位） ザリナ・ディアス（単：―、複：―） 監督：ユーリ・シュキン