鍋料理に欠かせない食材 キャベツやハクサイの高騰続く
食卓に欠かせない野菜の価格が高騰しています。キャベツやハクサイなど葉物を中心に高値が続き、生活に影響を与えています。寒さが増すにつれ恋しくなる鍋。冬の人気メニューの一つですが、今年は野菜の高騰が影を落としています。 農林水産省が7日発表した食品価格の動向調査によりますと、平年と比べてキャベツの小売価格はおよそ3.4倍、ハクサイやダイコンはおよそ2倍と、鍋料理に欠かせない野菜を中心に調査対象の8品目全てが平年を大きく上回りました。市民からも悲鳴が上がっています。 「キャベツは見切り品とか安くなっているのを買うくらい。キノコ類でかさ増ししている。必要なものは買うしかないけど、鍋の回数は減るかな」 高騰の主な要因は供給量の減少です。去年の夏から秋にかけ本州などの産地で猛暑や天候不順が続いたことで生育が遅れているといいます。 売る側も困惑しています。深澤青果の深澤栄治社長は「キャベツは型落ち品や小さいものもなく逃げ道がない。ハクサイも来週あたりから値上げを考えないといけない」と話しています。 キャベツは5月の連休ごろまで、ハクサイも来月まで高値が続く見通しです。一方、タマネギやピーマンは比較的価格が落ち着いているといい、レタスもお薦めだということです。