中大の吉居駿恭が13分24秒06で優勝「パリ五輪を目指している。ぶらさずに」…織田記念・男子5000メートル
◆陸上 織田記念国際(29日、ホットスタッフフィールド広島) 男子5000メートル決勝で、今年の第100回箱根駅伝(1月2、3日)7区区間賞の中大・吉居駿恭(3年)が13分24秒06で優勝した。レース後は「タイムに関しては中盤落ちてしまいましたが、そこを修正できれば(もっと)出てくると思います。去年13分22秒を出してからパリ五輪を目指している。ぶらさずにやっていきたい」と強い覚悟を示した。 この日は雨が降りしきる中でのレースとなったが、中大の藤原正和監督が「(駿恭は)雨、強いんです。今日も多分行くだろうなと思っていました。表情を見ていたらわかりますね」と話した通り、終盤まで粘り強くレースを展開した吉居駿。残り約300メートルでトップに立つと、勢いそのまま優勝を勝ち取った。 今年の箱根駅伝で7区区間賞を獲得。その後は2月のアジア室内選手権(イラン・テヘラン)3000メートルで5位入賞を果たしたが、13日の金栗記念(熊本)は13分58秒58。「かみ合わない感じ。(練習の)量自体はこなしていましたが、まだまだ弱い練習しかできていませんでした。良い日もあれば悪い日もある」と苦しい時間続いた。しかしこの日、確実な復調を見せ「金栗からしっかりと立て直すことができている。気持ち良く走れた」とうなずいた。 今後はもう一段レベルを上げた練習を重ね、セイコー・ゴールデングランプリ(5月19日、東京・国立競技場)に臨む予定。3年生になり「お兄ちゃん的になってきました。後輩からも慕われている」と指揮官も認める、信頼の厚い中大エース。パリ五輪出場への道を、確実に突き進む。
報知新聞社