シリーズ「SNS型投資詐欺を防げ!」県警が「トクリュウ」対策の新組織を発足 捜査の難しさとは 県内の被害は3か月で11億8000万円 福岡
FBS福岡放送
シリーズでお伝えしているSNS型投資詐欺についてのニュースです。福岡県警が16日に発表した被害まとめによりますと、ことし1月から3月までのSNS型投資詐欺の被害は96件で、およそ11億8772万円に上っています。被害が急増する中、取り締まりの強化に乗り出した警察ですが、SNSを使った犯罪ならではの捜査の難しさも分かってきました。 【画像】シリーズ「SNS型投資詐欺を防げ!」県警が「トクリュウ」対策の新組織を発足 捜査の難しさとは 県内の被害は3か月で11億8000万円 福岡
■20代 「2月ぐらいからNISAを始めました。お金を置いておくんじゃなくて(投資を)やった方がお金になるからと言われていて。」 ■30代 「投資信託とか積み立て投資とか、月々1・2万円ぐらい。」 ■40代 「子どもの積み立てで海外の投資はしています。」
少しずつですが、私たちの身近な存在になりつつある「投資」。政府も投資で得られた利益が非課税になる「新NISA」で投資を促すなど、若い人でも投資を始める人が増えています。 その一方で、問題になっているのがSNSで投資を呼びかけ、金をだまし取るSNS型投資詐欺です。 ■30代 「(周りに投資詐欺でだまされた人が)いますいます。何十人といますよ。」 ■40代 「(詐欺に)遭ったことはあります。運用すらされていない。何百万かは(だまし取られた)。」
投資ブームに乗じて急増するSNS型投資詐欺。その卑劣な犯罪に関与していると言われているのが、SNSで実行役を集めメンバーを入れ替えながら強盗や詐欺などを繰り返すグループです。 匿名・流動型犯罪グループ、通称「トクリュウ」と呼ばれています。この「トクリュウ」が社会問題となるなか、警察も取り締まりの強化に乗り出しました。
■福岡県警 組織犯罪捜査課・佐藤治夫課長 「当課は特殊詐欺グループをはじめとした匿名・流動型犯罪グループに対し、検挙・壊滅するために編成された精鋭部隊である。」 4月、新たに発足した組織犯罪捜査課。およそ100人態勢で全国の警察と連携してトクリュウの実態を解明し、壊滅に向けた捜査を進めます。