琳派400年「繪舞台琳派ロック」極上のステージで観客魅了
2020年に「アートピック」開きたい
石間秀機はギターでシタールの奏法を表現できないかと考え、楽器シターラに出合い、表現力の高いシターラで独特の世界観を見せた。MDPマサキはマイケル・ジャクソンのパフォーマンスに目覚め、この日も舞台を縦横無尽に駆け巡って魅力たっぷりだった。 尺八の越境者こと三好は、日本の伝統文化を継承するにとどまらず、クラシック、ジャズ、ロックとのコラボも積極的に行っている。ワサブローとYammyは琳派ロックオフィシャルイメージソング「花・太陽・雨」を存分に歌い上げた。この楽曲は1971年PYG(沢田研二、萩原健一、井上堯之、岸部一徳らによって結成されたスーパーバンド)により発表されたもので、作詞は岸部修三(一徳)、作曲は井上堯之だ。 他にも盛りだくさんの内容で、片時も目を離せず、ロック音楽や踊りがダイナミックに交錯し、ひときわ華やかだった。最後は大きな拍手が会場に響き渡り、観客は感動に酔いしれた。今までにない演出、映像、何よりそれぞれの素晴らしいパフォーマンス。それらがひとつに溶け合い、昇華した舞台となった。 公演を終えた木村絵師は「琳派は京都の町衆が育てた文化。2020年には東京でオリンピックがあるが、琳派を生んだ京都では、自由なアートのオリンピック(アートピック)を2020年に開きたい」と締めくくった。