「マンションが買った値段よりも高く売れた」というチラシがよく入ります。本当に買った価格よりもたくさんのお金が手元に残るのでしょうか?
「マンションが買ったときよりも高く売れた」などとうたっているチラシを見たことがある方は少なくないのではないでしょうか。このチラシのように、実際にマンションが購入時より高く売れたケースはあると聞きます。 今回は、マンションの価格の推移やなぜ手元に残るお金が購入時の価格を上回るのか解説します。 ▼アパートの1階と2階で「家賃」はどれだけ変わる? 1階暮らしのメリット・デメリットも紹介
マンションの価格推移について
マンションの平均価格は年々上昇しているといわれています。その理由としてはいくつかあり、社会情勢が大きく影響しているとされています。 令和5年に発表された、国土交通省の「住宅経済関連データ」ではマンションの平均価格が年々上昇しており、首都圏のマンション平均価格は平成15年~令和4年の間で約4000万円から約6000万円と約2000万円も値上がりしており、1.5倍の価格上昇です。 以下、3つがマンションの価格上昇の要因と考えられます。 ■建築資材や人件費が上昇した 1つ目は物価高、人材不足による建築資材や人件費の上昇です。建築資材はコロナ禍より急激に値が上昇し始めたといわれています。 一方、一般社団法人日本建設業連合会の調べによると、建設業の人材は平成16年~令和5年まで減少傾向にあることが分かります。人材減少の理由からよりいい人材を募集するため給与水準が引き上げられ、人件費上昇につながったとされ、今後も続く見込みです。 ■円安により海外投資家の購入が活発化した 2つ目は、昨今のさまざまな要因から大幅な円安となり、日本の不動産が割安で購入できることにより、海外投資家の購入が活発になったからとされています。 今では、不動産の内見はオンラインで手軽にできます。海外投資家へは比較的高値で販売できるとされており、コロナ禍で来日できなかった海外投資家も簡単に内見し購入することができるため、円安が続く今後も活発的な購入は続くでしょう。 ■テレワークの普及により住み替えの必要性が高まった 3つ目は、コロナ禍によりテレワークが普及したことです。 テレワークをするには、ある程度落ち着いて仕事のできる環境が必要です。例えば、自宅で仕事をするのにあたって仕事部屋の確保をしたり、仕事内容によっては機材などの設備を整えたりしたいと思う方も出てくることから中古マンションを購入するケースがあるようです。