さよなら中野サンプラザ…閉館に密着「ありがとう」伝えたくて… 50年の歴史に幕 アーティストも観客も“思い出の場所”
1973年にJR中野駅前にオープンした「中野サンプラザ」が2日、50年の歴史に幕を下ろしました。地域の人だけでなく、アーティストやそのファンなど多くの人に愛されてきた歴史ある施設の閉館に、最終日は「感謝の言葉」があふれました。
■1973年に誕生 愛されてきた複合施設
地元の人だけでなく、アーティストやそのファンにも愛された「中野サンプラザ」。感謝の声に包まれた、その最後の1日を取材しました。 中野区民 「なくなっちゃうのはさみしい」 アーティストのファン 「中野サンプラザ、長い間お疲れさまでした」 1973年、東京・中野区、JR中野駅の目の前に誕生した「中野サンプラザ」。ボウリング場やレストランなどがある複合施設として愛されてきました。
■多くのアーティストが立ったステージ “アイドルの聖地”とも呼ばれ
そのステージには、名だたるアーティストが立ってきました。“アイドルの聖地”とも呼ばれ、数多くのアイドルが目指した場所です。 成人式の会場として人生の節目も見守ってきました。2009年には、「Aqua Timez」が登場し、新成人たちは熱狂していました。 この場所でお気に入りのアーティストの歌を聴いた人は、その歌声が今でも記憶に残っているといいます。 30代 「好きなバンドのライブに初めて来たのが、中野サンプラザだったので。その日が高校のテニス部の大会の日で、優勝した夜にここに連れてきてもらって」
松浦亜弥ファン 「このタオルと一緒に、ずっと中野サンプラザにあやちゃん(松浦亜弥さん)のライブで。(閉館前に)絶対に来ないといけないなと思って来ました」
■近くの店には「サンプラザ」シフトも
近くの店にとっても、サンプラザは特別な存在でした。 甘味処梅家 岡村百子さん(50代) 「主な催し物のスケジュールなんですけど、店が混みそうな日を調べて、『サンプラザシフト』を組んで人員増強したり」 20年以上花を届けてきた生花店 花月 渡邊明恵さん 「ライブとかコンサートとか配達していました。当たり前のようにいつもあったから、なくなるのが想像できない」