前を走る車から出火、ペットボトルの水で消火 貢献の男性2人に感謝状 美方広域消防
10月15日昼過ぎに兵庫県香美町村岡区鹿田の国道9号で発生した車両火災で、美方広域消防本部は、初期消火に貢献した男性2人に感謝状を贈った。 【写真】山陽道トンネルで大型トラック炎上 後続9台が追突、8人けが 2人は、同区福岡の猟師白岩鉄平さん(35)と株本建設工業香美営業所(同区鹿田)の仲山忠夫所長(48)=新温泉町清富。 軽トラックを運転していた白岩さんは、前を走る車の左フロントバンパーから火が出ているのを発見。路肩に停車後、乗っていた高齢夫婦を安全な場所へ誘導。軽トラに積んでいた大型ペットボトルの水で消火活動に当たった。 仲山さんは車で営業所を出発したところでこの火災に遭遇。営業所まで粉末消火器を取りに戻って、火を消し止めた。水が足りなくなった白岩さんは、近くの川まで水をくみに行っていたという。 同本部によると、出火した車両は北近畿豊岡自動車道で小動物と衝突。フォグランプが破損し、タオルを詰めて走行していたという。 8日にあった感謝状の贈呈式には、仲山さんが出席した。地元の消防団で副分団長も務めており、「ガソリンに引火したら怖いなと思ったが、気がついたら体が動いていた。会社での消火訓練が役立った」と話した。(長谷部崇)