【KNOCK OUT】倉本一真、対戦する重森陽太の目の前で豪快ジャーマン!=公開練習
12月30日(月)神奈川・横浜武道館で開催される格闘技イベント『K.O CLIMAX 2024』でUNLIMITEDルールの試合に出場する倉本一真(リバーサルジム新宿MeWe/MAJESTIC)、重森陽太(クロスポイント吉祥寺)、栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺)の3選手が20日都内にて公開練習を行った。 【フォト&動画】倉本が豪快ジャーマン!重森はミット打ちで強烈なヒザ蹴り 立った状態、お互いが寝た状態、片方が立っていて片方が寝ている状態など、全ての状況において打撃技(パンチ、蹴り、膝、肘による攻撃)が認められるKNOCK OUT-UNLIMITEDルール。 対戦相手の目の前で練習を行うことになり、重森はオープンフィンガーグローブを着けてオーソドックスなミット打ちを行いパンチとミドル、ヒザを出したのに対し、MMAファイターの倉本はレスリング全日本選手権3連覇というベースとなるレスリングで輝かしい実績があるだけに、様々な投げを連発して、最後は得意のジャーマンスープレックスで締め括った。 重森は「試合ではああいうのをされるんだろなと、映像を見ていたので想定内といえば想定内。カードが決まった時点である程度分かっていたので、今さら目の前で投げ技を見たところでという感じ。もちろん一回や二回は投げられる覚悟でいます。最後に勝っていれば何をされてもいい」と特に動揺はないという。 投げられた時の対処法を聞かれると「投げられないのが一番というアドバイスしかないです」と苦笑い。 投げられる前の組み合う場面となれば、163cmの倉本よりも18cmも長身の重森が身長差の面で優位なだけでなく、得意の首相撲の展開に持ち込むことで勝機が見えてくるだけに「首相撲の展開に落ち込んだら絶対に私の方が巧いです。クロスポイント吉祥寺にはMMAの選手が出稽古に来ることが多く、そうういう方たちと首相撲をやっているけど、間違いなく私の方が強いと思います。首相撲の展開だけじゃないと思いますけど、首相撲をしっかり武器にしようと思います」と自信を見せる。 MMAの練習に関しては11月15日のカンボジアでの試合後から始めたことで3週間ぐらいしかできておらず、「最初の1週間はMMAを知ることから始まりました。教えられたことは全部メモして毎日見返してから練習に参加して、練習で出た課題はメモを増やしての繰り返しで、1週間から2週間で言われたことを改善することでざっくりと身に付いてきて、今は自分のスタイルに落とし込む段階です。ある程度は自信あります」とグラウンドの展開になっても手応えを感じている様子。 勝利するイメージについては「相手はどうしても寝かせたいと思うので、立って勝負します。ヒジ打ちを当てるのは得意なので、低いタックルにも合わせる自信もあります」とヒジを当てていきたいとする。 今回の勝利後、2025年の展望を聞かれると「ONEとの契約を取りたい」と9月のONE FFでのKO勝利で手応えを感じており、ONE本戦契約を狙うとした。 一方、倉本は今回の立ち技ルールでの挑戦に関し、「いつも通りの練習をやっています。対戦相手に対しての戦略的なものはあります。練習の仲間はいつものメンバーだけですが、ムエタイスタイルの選手もできるし、トレーナーにも相手してもらったりしています」と問題ない様子。 勝敗のキーポイントとなる組みの展開に関しては「自分はグレコローマンレスリング出身なのでそこに対しての対処法はムエタイにありえない対処法ができるので、組んだらこっちが勝ちます。ヒジは一番警戒するところ。スキンヘッドなので、多分割れたらやばいので(苦笑)、そこは注意」という。 今回のUNLIMITEDルールに関しては「アマチュアの試合を見ましたが、MMAと変わらないかなと。僕はプロの試合で関節技で極めて勝ったことがなくパウンドで仕留めてきました。一発くらわなければこのスタイルに合っていると思います」と自信を見せる。 さらに公開練習で見せたスープレックスに関しては「リングは硬いと聞いたので楽しみ。叩きつける床も自分の武器になる」とニヤリ。 来年の展望を聞かれると「自分はMMAが本業なのでRIZINのベルトはもちろん狙っていきたいのですが、UNLIMITEDルールは面白そうなので、ここからアマチュア大会もやっていくというので盛り上がっていくだろうし、僕が第一人者になれるように、来年にUNLIMITEDルールの看板選手になれるぐらいの試合をしていきたい」とした。 また、カルロス・モタ(ブラジル)と対戦する栗秋は公開練習でミット打ちにタックルや足をキャッチしての崩しなど、UNLIMITEDルールを想定したミット打ち。最後には対戦相手の顔写真を貼り付けたサンドバッグにパウンドと鉄槌の乱れ打ちを繰り出し、「自信しかない。今まではグローブをはめてパンチを振ると、自分の身体の軸がブレていた。MMAやグラップリングを始めてそれがなくなったことで自信を持ってパンチ、蹴りを打てるようになったので破壊力も上がりました」とUNLIMITEDルール対策としてMMAの練習を強化してきたことで打撃力が上がったという。 対戦するモタはブラジルで8連勝後、19年11月から『LFA』に参戦。同大会のフライ級王者に。さらに22年8月には『UFC Fight Night』にも参戦経験があることから間違いなく栗秋にとっては厄介な相手といえるだろう。 しかし、栗秋は「打撃、バネもある選手で、ポテンシャルは高いと思う。そこは警戒しつつという感じ。でも気持ちが弱い選手だなと。ドーピングをしてUFCを切られたみたいなので」と相手のMMAキャリアは特に気にしていないとする。 今年6月にはMMAファイターの中村優作とUNLIMITEDルールで対戦し1R KO勝ちしており、「以前よりも全てにおいて成長していて、このルールだと誰にも負けない自信があります」と自信満々。 倉本から「UNLIMITEDを代表する選手になりたい」との発言を伝え聞いた栗秋は「60kgぐらいに落としてもらえればやりますよ。その座は誰にも渡さない」とUNLIMITEDルールは自分のルールだとばかりに意気込んだ。